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段ボール製造装置の商談が活況、米国ロックテン社から製函機を20台受注

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 三菱重工グループの三菱重工印刷紙工機械株式会社(社長:清水 雅巳、本社:広島県三原市)は、米国の紙包装材メーカー大手であるロックテン社(Rock-Tenn Company)から、段ボール箱を製造する製函機を20台受注しました。また、韓国向けでも製函機1台と段ボールシートを製造するコルゲートマシン2台を連続受注しました。段ボール包装に対する世界的な需要増大を背景に、段ボール製造装置の商談が活況で、世界トップレベルの高い品質と生産性が評価され、大量受注に結び付いたものです。

【製函機「EVOL 4FGR-100」】
 ロックテン社から受注した製函機は「EVOL 4FGR-100」で、350箱/分という世界最高レベルの速度で、多彩な印刷が施されたさまざまな大きさの段ボール箱を、段ボールシートから高い仕上がり精度で製造できます。また、インキの交換時間やロス、洗浄水量を大幅に低減する新インキ交換システムを標準搭載するなど、独自の技術とアイデアで高い生産性を実現しました。出荷は本年10月~2016年4月の予定です。

 ロックテン社は、ジョージア州ノークロス(Norcross)に本社を構え、段ボールやボール紙の包装材を製造・販売しています。米国のほか、カナダ、メキシコ、チリ、アルゼンチン、および中国にも製造拠点を持ち、従業員数は約2万6,000人です。三菱重工印刷紙工機械は、同社にEVOL 4FGR-100を10台納入しており、こうした実績が今回の受注を後押ししました。

 一方、韓国向けでは包装材メーカーの1社からEVOL 4FGR-100のほか、コルゲートマシン「SH-400-2500」1台を受注、同機をほかの1社からも受注しています。このコルゲートマシンは、400m/分という世界最高レベルの速度で段ボールシートを製造することができます。

 世界の段ボール生産量は毎年順調に伸びており、コルゲートマシンや製函機の新規導入や更新に関する需要も堅調に推移しています。特に、自動運転モードの搭載などにより品質を落とすことなく多品種を製造できる装置や、高い省エネ・環境性能を発揮する廃棄物の発生が少なく運転速度に優れた装置の人気が高く、EVOL 4FGR-100やSH-400-2500の大口受注や連続受注につながっています。

 三菱重工印刷紙工機械は今後も、ユーザーの要望に応える技術とサービスを追求し、三菱重工業の持つ高い技術基盤とのシナジーを拡大することで、より高性能の製品開発に取り組むとともに、国内外市場での幅広い提案営業に力を注いでいきます。

【コルゲートマシン「SH-400-2500」】
【コルゲートマシン「SH-400-2500」】


Tags: 産業機械,アジア,I&Iドメイン
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