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米国向け大規模ポリエチレンプラント・プロジェクトを受注

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 三菱重工業は、エクソンモービル・ケミカル社(ExxonMobil Chemical Company)から、大規模ポリエチレンプラント2系列を受注しました。米国内で活況を呈するシェールガスの生産を睨んで同社が新設するエチレンプラントの後流プラントとなるもので、年間計130万トンのポリエチレンを生産します。

 受注したポリエチレンプラントは、テキサス州ヒューストン近郊にあるエクソンモービル・ケミカル社の既設プラントに隣接して建設される計画です。当社はすでに基本設計(FEED:Front End Engineering Design)、土地造成工事などを受注していましたが、それらに続き今回、EPC(設計・調達・建設)契約の締結に至ったものです。

 今回の契約には、反応設備、最終仕上げ、パッケージング、出荷設備からなる年産65万トンのポリエチレンプラント2系列(年産計130万トン)に加え、水・空気・蒸気のユーティリティ設備の建設なども含まれています。
 なお、ポリエチレンは、ポリ袋用途のフィルムやプラスチックなどの原材料となる化学品です。

 今回のプラント建設を含む、エクソンモービル・ケミカル社の複合プラントプロジェクトは、地域経済の活性化にも大きく貢献します。具体的には、当該複合プラント建設中に約1万人の雇用を創出するほか、それらの稼働後には年間8億7,000万ドルの経済活動を産み出します。

 エクソンモービル・ケミカル社と当社との関係は良好で、当社は同社向けに、エチレンプラント用の大型コンプレッサー・タービンの受注で多数の実績を持つほか、2011年には、同社がシンガポール南西部のジュロン島に保有する石油化学複合施設の一部として、今回同様の年産計130万トンとなる大規模ポリエチレンプラント(2系列)・プロジェクトを完工しています。
 当社は、これまでにポリエチレンプラントの受注実績を13件有していますが、今回の成約は、これらの実績に加え、当社のポリエチレンプラント設計能力が高く評価されたことによるものです。

 米国ではシェールガスの増産を背景に、化学プラント市場が急拡大しています。当社はこのような市場動向を踏まえて2013年4月、テキサス州ヒューストンに米国三菱重工業(MHIA:Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)の一部門として環境・化学プラント部を開設しましたが、今後も、この新拠点と密接に連携しつつ、エクソンモービル・ケミカル社との信頼関係を一層深めていくのはもちろん、活性化する同国の化学プラント市場へ積極的な営業活動を展開していきます。

Tags: 化学プラント,北米,I&Iドメイン
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