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PWPS、世界最高出力の航空機エンジン転用型ガスタービン発電機を受注

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 三菱重工グループのPWパワーシステムズ(PW Power Systems, Inc.:PWPS)は、アルゼンチンの資源・エネルギー大手、アルバネシ社(Albanesi S.A.)傘下の電力会社であるジェネラシオン・フリアス社(Generación Frías S.A.)から、出力6万kWのガスタービン発電機「FT4000™ SWIFTPAC®(FT4000スウィフトパック)」(米国登録商標)を受注しました。ラテンアメリカ向けFT4000 SWIFTPACの受注は今回が初めてで、運転開始は2015年5月の予定です。

 FT4000 SWIFTPACは、米国の航空機用エンジンメーカー、プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)が供給するPW4000エンジンを動力源とする航空機エンジン転用型ガスタービン発電機です。航空機エンジン転用型としては世界最高出力の高い信頼性を有するガスタービン発電機で、出力6万kWと12万kWの2つのラインナップを持っています。
 今回のFT4000 SWIFTPACは同国首都ブエノスアイレスに導入され、首都周辺の旺盛な電力需要に応えていくこととなります。

 PWPSの航空機エンジン転用型ガスタービン発電機は、天然ガスおよび液体燃料を燃料とするパッケージタイプで、世界中どこへでも迅速に移動・設置ができて起動時間も短いのが特徴です。そのため、長期的な電力需要ばかりでなく、緊急需要への対応にも優れる電源となっています。
 なかでも、FT4000 SWIFTPACは、PWPSの約50年にわたる経験と世界に受け入れられた航空機エンジン転用型ガスタービン2,000基の実績をベースに開発された高出力の次世代タイプ機で、優れたコストパフォーマンス、高い柔軟性、高出力で広範な市場ニーズに的確に応えます。

 PWPSは、本社を米国コネチカット州グラストンベリー(Glastonbury)に置き、航空機エンジン転用型ガスタービンのエンジニアリング・組立・販売・サービス、EPC(設計・調達・建設)などを手掛けています。三菱重工業は2013年5月、P&WからPWPSを買収、それにより、当社グループが得意とする大容量かつ高効率のハイエンド機に、PWPSの優れた中小型航空機エンジン転用型ガスタービンなどを加えて、フルレンジの製品群を持ってガスタービン事業を展開しています。

 当社グループは今後も、PWPSと密接に連携し、大型ガスタービンと航空機エンジン転用型ガスタービンの双方の長所を生かしながら、その相乗効果で、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に貢献するガスタービンの世界シェアアップを目指していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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