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中国の舶用プロペラ大手に製造・販売ライセンスを供与

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 三菱重工グループの三菱重工舶用機械エンジン株式会社(社長:相馬和夫、本社:長崎市)は、中国の民営舶用プロペラ・メーカーである常州市中海船舶螺旋槳有限公司(Changzhou Zhonghai Marine Propeller Co., Ltd.:CZZH)に舶用プロペラの製造・販売権を供与することで合意し、ライセンス契約を締結しました。これまで中国企業向けに2ストローク低速エンジン、舶用補助ボイラー、舶用タービン、舵取機などの多様な舶用機器をライセンス供与してきましたが、プロペラの供与は今回が初めてです。

調印式
 調印式はCZZHで行われ、三菱重工舶用機械エンジンからは代表取締役社長 相馬和夫が、また、CZZHからは総経理 江鈞洪(Jiang Jun Hong)が出席しました。

 契約は、高い推進効率を実現した先進のMAP Mark-Wプロペラを含め、三菱重工舶用機械エンジンが設計するMAPプロペラ(Mitsubishi Advanced Propeller)すべてを対象とするものです。今回の合意は、高性能プロペラの中国市場の需要に対し、設計から製造まで一貫対応を目指すCZZHと、成長する中国造船市場で三菱ブランド・プロペラの浸透拡大を狙う三菱重工舶用機械エンジンの思いが一致したことによるものです。

 CZZHは、江蘇省常州市に本社を置く独立系企業です。設立は1992年で、インゴット(地金)製造から事業を開始しましたが、2006年からプロペラの生産を開始。本年3月には新工場を立ち上げて現在年間5,000トン規模のプロペラ生産能力を有しています。従業員数は約180名。

 三菱重工舶用機械エンジンは、2ストローク低速エンジン、MET過給機、プロペラ、舶用ボイラー/タービン、デッキクレーン、甲板機械、フィンスタビライザー、舵取機など、世界でも類を見ないほどの幅広い舶用機械・エンジンのラインナップを有して、高い信頼性と性能を両立した製品を提供しています。

 三菱重工舶用機械エンジンは今後も、CZZHとの良好な協力関係を維持・発展させながら、巨大な造船市場である中国で三菱ブランド・プロペラのシェア拡大を実現していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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