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米国タンパ国際空港の新交通システム建設工事を受注

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 三菱重工業は6日、住友商事株式会社の協力を得て、米国フロリダ州のタンパ国際空港(Tampa International Airport)向けに新交通システム(Automated People Mover:APM)の建設工事を受注しました。納入完了は2017年の予定です。本年7月に受注した同州オーランド国際空港向け新交通システム建設工事に続いての連続受注となり、当社の米国向け受注はこれで8システム目になります。今回の受注により、フロリダ州の主要空港すべてに当社システムが導入されることとなりました。

【タンパ国際空港向けAPM】
 同工事は、ヒルズボロ郡空港公団(Hillsborough County Aviation Authority)から、当社の米国法人である米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.:MHIA)を通じて受注したものです。同空港は、1970年代に世界で初めてターミナル間を結ぶ新交通システムを導入した空港で、近年はターミナルの近代化およびレンタカー施設の建設を計画しており、両施設を結ぶ新たな路線の建設が急務となっていました。当社は同区間約2.3kmを結ぶ路線のシステム新設と車両計12両の供給を行います。

 また、営業運転開始後5年間の運行・保守(Operations & Maintenance:O&M)も同時に受注(10年間の契約オプションを含む)しており、MHIAがCrystal Mover Services, Inc.(CMS:MHIAと住友商事の共同出資O&M会社、本社フロリダ州マイアミ)と共同で行います。

 当社は、米国内ではマイアミ、ワシントン・ダレス、アトランタの各空港に新交通システムを納入しており、いずれも高い稼働率を維持しています。このほか、車両158両とシステムを一括受注したマカオLRTをはじめ、香港、シンガポール、韓国、ドバイなど世界各地で豊富な実績を有しています。
 また、国内においても、2010年に受注した東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)向け新造車両108両(2014年グッドデザイン賞受賞)を今年から順次納入し、営業運転が始まるなど、国内外の新交通システム市場でトップを争うポジションを確立しています。
 今回の受注は、これら納入・稼働実績に裏付けられた当社システムの信頼性に加え、技術力・工事遂行能力が高く評価されたことによるものです。

 当社は今回の連続受注を足掛かりに、世界でのさらなる受注拡大に力を注いでいきます。

Tags: 交通システム,北米,I&Iドメイン
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