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パッケージエアコンHyper Inverterシリーズに新モデル

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 三菱重工業は、パッケージエアコン「Hyper Inverterシリーズ」の新モデルとして、室外ユニット4機種※1と天吊形室内ユニット10機種を開発しました。いずれも省エネルギー法2015年基準値※2をクリアした高効率タイプで、室内ユニットの10機種のうち4機種では業界トップクラスのAPF(通年エネルギー消費効率)※3を達成。小型軽量化で施工性も向上しています。室外ユニットは12月中旬、室内ユニットは2015年1月中旬に発売予定です。

 室外ユニットのAPFは、8馬力タイプが5.1、10馬力タイプが4.8。両モデルともに高さ1,505×幅970×奥行き370mm、重さは165kgと、従来機に比べで約4割の小型化(体積比)、25%の軽量化を実現しています。また、外気温度がより厳しい条件下でも使用できるように冷房使用範囲を従来機の43℃DB※4(乾球温度)から50℃DBに、暖房使用範囲を-15℃WB※4(湿球温度)から-20℃WBに拡大して空調機の基本性能も高めました。

リニューアルキットを内蔵することにより、設備更新の際、既設冷媒配管の流用を可能にしました。また、冷媒配管の抜き方向は、前、横、下、後の4ヵ所から選択することが可能で、従来機より開口寸法も大きくしました。搬入用取っ手をユニットの表・裏・左右の4ヵ所、ほぼ対向位置に設けることでユニットの搬入性にも配慮しています。
そのほか、転倒防止ワイヤー挿入穴や雨よけカバーを設けるなど、施工性・サービス性を大きく向上させています。

 一方の室内ユニットは、P40型(1.5馬力)からP160型(6馬力)までラインアップ。高性能DCファンモーターの採用などによりAPFをP40型で5.6、P50型(2馬力)で5.3、P63型(2.5馬力)で5.4、P112型(4馬力)で5.6と、それぞれ業界トップクラスを実現しています。小型化では、従来機で中型母形を使用していたP50とP56(2.3馬力)の2機種について新型では小型母形を採用し、高さ210×幅1,070×奥行き690mmと従来機に比べ約2割削減(体積比)。また、P63~P160型(2.5~6馬力)の6機種では、ファン駆動用モーターを従来の2個から1個に減らし、それぞれ10%強の軽量化を実現しました。
 オプションでは、フィルターが手元まで降りてくるラクリーナパネル昇降長を、従来の1.6mから4mまで大幅に拡大することで簡便性を向上。高天井での使用も可能にしています。

 当社は引き続き、パッケージエアコン、ビル空調システムをはじめとする空調機器事業の拡大を目指し、市場ニースが高い省エネ性や操作性に優れた製品の開発に力を注いでいきます。

※1 標準機8馬力・10馬力、耐重塩害仕様8馬力・10馬力の合計4機種です。
※2 省エネルギー法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)における2015年基準値では、能力・設備ユニットの形態別に家庭用エアコンで9区分、業務用エアコンで16区分の目標値が決まっています。
※3 APF(Annual Performance Factor)は、年間を通じて冷暖房を行うために必要な能力の総和を冷暖房機器が消費するエネルギー消費量で割った性能評価指数。値が大きいほど省エネ性に優れています(業界トップクラスのAPF:2014年11月現在当社調べ)。
※4 ℃DBは冷房時の外気温度を表示する際の単位(Dry bulb Temperature)、℃WBは暖房時の外気温度を表示する際の単位(Wet bulb Temperature)です。

天吊形室内ユニット FDEVXPP50P

室外ユニット FDCV(S)P2244H

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