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中国・ターボ冷凍機の製造・販売・サービス会社が生産体制を整備

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 三菱重工業と、中国の大連冷凍機股份有限公司(Dalian Refrigeration Co., Ltd.:DRC)とのターボ冷凍機専業合弁会社である菱重冰山制冷(大連)有限公司(菱重冰山、総経理:石井正宏、本社:大連市)が、生産体制を整えました。同社は、世界最大のターボ冷凍機市場である中国国内での製造・販売・サービス体制を整えることによりコスト競争力を高め、中国およびアジアでの販売拡大を加速していきます。

 現地では17日、これを記念して式典が開催されました。式典には地元大連市人民政府の周小谕副秘書長など来賓が多数列席。当社からは樹神幸夫 常務執行役員 機械・設備システムドメイン副ドメイン長、岩崎啓一郎 執行役員 中国総代表・三菱重工業(中国)有限公司総経理などが出席し、初号機AART-70R(700~900冷凍トン)のラインオフセレモニーが行われました。

 菱重冰山は2013年11月に、資本金8,000万元を当社が55%、中国のスクリュー冷凍機最大手であるDRCが45%を出資することにより設立。DRCの大連市内にある工場敷地内に約1万2,000m2の工場を新設し、本年4月に稼働させて量産に向けた準備を進めてきました。当社から中型および大型ターボ冷凍機に関するライセンス供与を受け、年間500台の生産体制で事業を展開していきます。

 同社が製造するターボ冷凍機の中国国内における販売・サービスは、当社の中国での冷熱事業の販売およびアフターサービスを統括する三菱重工空調系統(上海)有限公司(MHIAS)が担当。中国全土をカバーする販売網を活用して拡販に取り組みます。また、東南アジアなどを中心とする中国周辺地域にも販売することにより、同社を世界市場向けの生産・調達機能を持つグローバルソーシング拠点に育成していきます。

 DRCは、空調・冷却設備や石油化学設備を手掛ける大連冰山集団有限公司のグループ会社です。中国でトップシェアを誇るスクリュー冷凍機のほか、業務用冷凍設備などを手掛けています。

 当社のターボ冷凍機は、世界最高水準の冷凍効率・環境性能を強みに、国内では6割のシェアを獲得しています。当社は、菱重冰山を通じて世界最適の生産・部品調達体制を構築し、グローバル競争力を強化して、世界シェア拡大を目指します。
ターボ冷凍機除幕式の様子

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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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