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450kW高効率ガスコージェネレーションシステムの新製品を開発

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 三菱重工業株式会社(社長:宮永 俊一、以下「三菱重工業」)と東邦ガス株式会社(社長:安井 香一、以下「東邦ガス」)は、発電出力450kWのガスエンジンコージェネレーションシステム(以下、「ガスコージェネ」)の新製品(以下、「本製品」)を共同開発しました。両社は2015年4月1日から本製品の販売を開始します。

 本製品は、380kWガスコージェネ(以下、「従来品」)をベースに開発した製品で、燃焼の最適化や高効率部品の採用等により、450kWに高出力化するとともに、出力400kW級ガスコージェネで世界最高クラスの発電効率42.0%、総合効率81.5%※1を実現しました。
 また、高効率化や高出力化に加えて脱硝設備を不要とすることで、イニシャルコストの削減とランニングコストメリットの増大を図り、従来品に比べて投資回収年数の短期化を実現しました。さらに、製品本体をコンパクト化したことで従来品に比べて設置スペースを約20%削減しました。

 ガスコージェネは、エネルギー利用効率が優れたシステムとして、東日本大震災以降は、事業継続計画(BCP)を目的とした電力セキュリティ確保や節電などの観点からも、お客さまからの期待が高まっています。

 三菱重工業と東邦ガスは、本製品を病院や商業施設、オフィスビル、工場などに提案し、ガスコージェネの更なる普及促進をはかり、省エネルギー、環境への貢献に積極的に取り組んでいきます。

 ※1 回収した熱を全て温水として利用する『全温水回収仕様(SGP M450-W)』の場合。回収した熱を温水と蒸気として利用する『蒸気・温水仕様(SGP M450-S)』の場合は、80.5%。
1.本製品のガスエンジン外観

ガスエンジン外観

2.特長
 (1)出力400kW級で世界最高クラスの発電効率42.0%を実現

 今回開発したガスエンジン(出力450kW)は、燃焼の最適化や、水冷ターボチャージャ、高効率発電機等を採用することで、従来品に比べて約20%の高出力化を達成するとともに、世界最高クラスの発電効率42.0%を実現しました。また、混合気を冷却し空気密度を高めるためのインタークーラを従来品の1段から2段に増やした2段インタークーラを採用し、熱回収を行うことで総合効率を81.5%まで向上させました。


(2)投資回収年数の短期化を実現
 高効率化、高出力化、脱硝設備が不要となるレベルの低NOx化※2を同時に実現したことで、イニシャルコストの削減とランニングコストメリットの増大をはかり、従来品に対して投資回収年数の短期化を実現しました。

(3)設置スペース約20%削減を実現
 パッケージ内レイアウトを見直し最適な機器レイアウトとしたことで、従来品に対して設置スペースを約20%削減しました。

3.仕様

※2 設置する地域によって規制値が異なり、脱硝設備が必要となる場合もあります。
※3 都市ガス13A 低位発熱量41.65MJ/Nm3の時の換算値で裕度は+5%とします。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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