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湘南モノレールの持株を譲渡

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 三菱重工業は22日、当社が55.2%を出資する湘南モノレール株式会社(社長:田中 孝治、本社:神奈川県鎌倉市)の全持株を、交通事業支援会社の株式会社みちのりホールディングス(社長:松本 順氏、本社:東京都千代田区)に譲渡することで合意し、同社に100%出資する株式会社経営共創基盤(IGPI、CEO:冨山 和彦氏、本社:東京都千代田区)を加えた3社で株式譲渡契約を締結しました。経営資源をコア事業に集中するためにグループ会社の再編などを進めている当社と、地域交通事業の活性化に取り組むみちのりホールディングスの思いが一致したことによるものです。

 湘南モノレールは、湘南地域の住宅開発に伴い同地域の交通利便向上をはかる目的で、懸垂型モノレール(サフェージュ式)鉄道車両の初号機を納入した当社、三菱電機株式会社、三菱商事株式会社などにより1966年に設立。大船駅-湘南江の島駅間(6.6km)でモノレールの運行などを手掛けています。モノレールの利用客は年間1,000万人におよび、地域における重要な公共交通機関としての役割を担っています。

 当社が鉄道・都市交通システム事業分野においてリーディングインテグレーターの地位を築くプロセスで、湘南モノレールは技術実証やユーザーニーズ発掘などの面で貢献してきました。一方で、当社は近年、激化する国際競争への対応が課題となるなか、事業の“選択と集中”により高い成長が見込めるコア事業への経営資源投入を加速することにより、グローバル市場での競争力強化に力を注いでおり、今回の決定もこの方針に沿うものです。

 みちのりホールディングスは、福島交通グループ、岩手県北バスグループ、関東自動車グループ、茨城交通グループ、会津バスグループに100%出資し、“地域経済への貢献”を掲げて北関東・東北における地域交通事業の活性化を支援しています。みちのりホールディングスは今回、三菱電機と三菱商事が18.4%ずつ保有する湘南モノレール株式についても取得し、同社のグループ化により首都圏の交通機関を傘下に加えることで、地域交通における広域連携のさらなる拡大に伴う付加価値向上を目指すとしています。

 当社は今後も引き続き、車両の供給や保守などを通じて湘南モノレールに協力していきます。

Tags: 交通システム,アジア,I&Iドメイン
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