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LNG貯蔵タンク2基を受注

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 三菱重工業は、インド最大の製油企業であるインド国営石油会社(Indian Oil Corporation Ltd.:IOCL)から、LNG(液化天然ガス)貯蔵タンク2基の建設プロジェクトを受注しました。同国の東海岸では初のLNG受入基地の主要設備となるもので、LNG貯蔵タンクの設計・調達・建設工事までのEPC(Engineering、Procurement、Construction)プロジェクトです。当社がインド向けLNG貯蔵タンクを受注するのは今回が初めて。着工は本年7月、完工は2018年春の予定です。

 今回受注したのは、容量18万m3の大規模LNG貯蔵タンク2基で、IOCLがベンガル湾に面した“南インドの玄関口”チェンナイの北方約25kmのエンノール港近郊に建設するLNG受入基地に設置されます。LNGは肥料工場向け原料や、電力会社のガス焚き転換用燃料として供給され、将来的には、都市ガス向けとしても利用される計画です。当初のLNG受入量は年間500万トン、今後、同1,500万トンまで増強していくとしています。

 IOCLは、石油の精製・輸送・販売のほか、石油化学製品の製造なども手掛ける国営企業で、従業員数は約3万4,000人。国内での石油精製の約31%、石油製品販売の約49%を占める能力を有しています。

 当社はこれまで、LNGの受入基地、貯蔵タンク、LNG運搬船などで豊富な実績を有していますが、近年の世界的なエネルギー需要の高まりを受け、2013年6月に組織横断的なLNGプロジェクト室を設置、LNG関連案件へのより機動的な対応に取り組んできました。今回の受注はその成果で、当社グループのインド現地法人MHI Engineering and Industrial Projects India Private Limited (MEIP)と連携して当初からプロジェクトを強力にフォローしてきたことが受注に結びつきました。

 インドでは、経済成長を背景に今後もLNG需要の増加が見込まれており、LNG受入基地やLNG貯蔵タンク関連のプロジェクトが多数計画されています。
 当社は今後も、これら案件に積極的にアプローチするとともに、周辺国および中東地域のLNGプロジェクトにも機動的に取り組み、エネルギー供給の多様化と安定化に貢献していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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