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サウジアラビア都市開発プロジェクト向け大型ターボ冷凍機を80台受注

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 三菱重工業は、サウジアラビアのマディーナ(Madinah)で進む都市開発プロジェクトの地域冷房プラント用に大型ターボ冷凍機80台を受注しました。総冷房能力は当社の大型冷凍機受注実績では最大となる約20万冷凍トンで、約160万m2のエリアへの冷水供給を担います。世界最高水準の冷凍効率・環境性能が評価されたもので、2015年秋から納入を開始します。

 納入機種は「AART-270I」で、インバータ制御により圧縮機の回転数や機器の制御機構をきめ細かく数値演算制御することで、負荷や外気温度に追従し極めて高効率な運転を実現します。特に外気温度が低い夜間においては、大幅な省エネ効果を発揮します。さらに、本プロジェクトではエネルギー消費量を抑えるため2台を直結して連動制御する方法を採用します。2台連結時の合計冷房能力は5,000冷凍トンです。

 当社は、同国最大の空調設備会社であるザーミルエアコンディショナーズ社(Zamil Air Conditioners Co.)の一員である、ザーミルセントラルエアコンディショナーズ社(Zamil Central Air Conditioners Co. Ltd.)を通じて納入します。ザーミルエアコンディショナーズ社は、同国有数の財閥であるザーミルグループの傘下にて1974年に設立され、空調設備の製造・販売を手掛けています。2009年には業務用・設備用空調に特化したザーミルセントラルエアコンディショナーズ社を設立。同社は、2011年に当社代理店となり取引を開始しました。

 アラビア半島紅海側に位置しているマディーナは、毎年1,000万人が訪れる大都市として知られ、当社のターボ冷凍機は、多数の人々が集まる大空間の快適空調の一翼を担うことになります。

 当社はターボ冷凍機の国内トップメーカーで、地域冷暖房や基幹産業の工場空調向けなどに、ターボ冷凍機を多数供給。受注実績は国内外含めて3,000台を超えています。中東地域への納入実績も増えており、今回の大規模受注を弾みに同地域での営業活動をさらに積極化していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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