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大規模肥料製造プラントを受注

三菱重工業株式会社
三菱商事株式会社
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 三菱重工業と三菱商事は、ウズベキスタン共和国の化学産業公社であるウズキミヨサノアット(Uzkimyosanoat:UKS)傘下の化学品製造会社ナヴォイアゾット(Navoiyazot)が建設する大規模アンモニア・尿素肥料製造プラント建設プロジェクトのEPCC(設計・調達・建設・試運転)契約を受注することが決まりました。近く正式に契約が発効する予定です。

 今回の肥料製造プラントは、ウズベキスタン中央部の都市ナヴォイ(Navoiy)に建設されるものです。同国で豊富に産出される天然ガスを原材料とし、最新技術を導入してアンモニアと尿素を製造するプラントで、生産能力はアンモニアが日産2,000トン、尿素が同1,750トンです。
三菱重工業がプラントの設計・調達・建設・試運転を担当し、三菱商事は三菱商事マシナリ株式会社とともに、プラント機器の輸送を手掛けます。

 ウズベキスタンは1991年末のソ連解体に伴い独立。その後、市場経済化を推進し、2004年以降は年率7~9%という高い水準の経済成長を維持しており、最新技術を導入してインフラ、製造設備の近代化を推し進めています。今回の新規肥料プラント建設もその一環ですが、その受注は、日本政府が進める海外へのインフラ輸出支援政策にも合致したものであり、今後の同国経済発展への貢献が期待されます。

 UKSは、傘下に化学品製造会社14社と地域販売会社13社を保有するほか、複数の物流・サービス会社や研究開発機関なども擁する国営の化学産業公社で、無機肥料、無機化学品、有機化学品、硝酸、人工繊維、ポリマーなど、多数の化学品を製造・販売しています。総従業員数は約4万8,000人※。
 ナヴォイアゾットはその化学品製造会社の1社で、アンモニア、硝酸などの生産拠点をナヴォイに有しています。

 三菱重工業は1958年に最初のプラントを納めて以来、世界中に多くの肥料製造プラントを供給しています。この数年も大規模な肥料製造プラントを連続で受注し、現在も多数の大型肥料製造プラントを建設中です。今回の受注はこれらの実績と、三菱商事が同国独立以降20年超にわたり取り組んできた、現地での環境・インフラ分野における幅広い協力関係づくりが高く評価されたことによるものです。

 三菱重工業と三菱商事は今後も、世界の肥料製造プラント市場でプレゼンスを一層高めるとともに、合成ガス・石油化学分野での継続受注を目指して積極的な営業を展開していきます。

※ウズキミヨサノアット(UKS):国営の化学産業公社で、傘下に数多くの化学品製造会社や地域販売会社を保有するほか、2社の物流・サービス会社、2つの研究開発機関、さらには卸会社1社を擁して、窒素、リン、カリウムの3つの無機肥料をすべて生産・販売しています。また、多様化と生産の高付加価値化を目指して、自動車タイヤ、コンベアベルト、ポリ塩化ビニル(PVC)、化成ソーダ、メタノール、無機肥料をはじめとする、幾つかの大規模なプロジェクトを推進中です。
傘下の化学品製造会社であるナヴォイアゾットは肥料、化学品、ポリマー、硝酸など60種類以上の製品を製造しています。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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