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大形工作機械の改造でスギヤマメカレトロと協業

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 三菱重工業は、株式会社スギヤマメカレトロ(社長:浅野 博幸氏、本社:岐阜県本巣市)と大形工作機械の改造事業で協業していくことで合意し、覚書を締結しました。当社が大形工作機械で培った技術・品質面での対応力と、スギヤマメカレトロが多くの改造実績を通じて獲得したコスト競争力などを組み合わせ、幅広い市場ニーズを掘り起こすのが狙いです。

 協業は、国内ユーザーが当面の対象となります。両社各自の得意分野を活かし、オーバーホール※1やレトロフィット※2を含む改造工事全般をカバーします。

 具体的には、当社は門形五面加工機や横中ぐり盤など各種の大形工作機械で蓄積してきた、工作機械メーカーとしての専門的な技術、品質管理ノウハウなどの面で主として貢献していきます。一方、スギヤマメカレトロは主に実際の改造作業を担当し、長年にわたる修理・改造で培った豊富な熟練技術を活用することにより、同社以外では難しい改造にも安定的に対応していきます。

 スギヤマメカレトロは1945年の創業以来、工作機械のオーバーホールやレトロフィットを手掛けてきており、老朽化が著しい機械や外国製機械の改造などについても、独自のノウハウにより取り組んでいます。併せて、マシニングセンターや長尺旋盤・研削盤などの工作機械のほかに、ロケット部品加工装置をはじめ、航空宇宙産業や自動車産業、原子力産業など幅広い製造業界向けの専用機を設計・製作しています。

 当社はスギヤマメカレトロとの協業を機に、改造需要だけでなく多様な製造システムの新設需要に対しても、エンジニアリング力や加工技術力、工具技術力をベースとする工作機械メーカーのノウハウを活用した提案を行うことで差別化し、トータルソリューション事業を強化していきます。

※1 オーバーホールは、機械的な改造・改修などを行い、機能、性能、生産性、品質、保守性等を復元させるもので、一部向上させる場合も含んでいます。
※2 レトロフィットは、NC等制御装置の更新・改修などを行い、機能、性能、生産性、品質、保守性等を向上させるものです。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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