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スリランカ向け高速道路交通管制システムが完成

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 三菱重工業は、スリランカ向けに高速道路交通管制システムを納入し、このほど運用が開始されました。同国の高速道路に設置される初の本格的な交通管制システムで、交通安全と渋滞緩和への貢献が期待されています。

 交通管制システムが設置されたのは、スリランカ最大の都市コロンボと南部の都市マータラを結ぶ南部高速道路の約120kmにわたる区間で、工事は日本政府(独立行政法人 国際協力機構:JICA)の無償資金協力により行われました。

 当社は、2013年11月に締結された、発注者であるスリランカ道路開発庁(RDA:Road Development Authority)との設計・調達・据付から調整・トレーニングまでを含むパッケージ契約に基づき、フルカラー交通情報表示板約30セットや車両検知カメラ約40セットをはじめ、気象検知器などの路側機器、データ処理や運用状況モニターを行うセンターシステムなど一式を納入しました。概略設計および施工監理は、株式会社オリエンタルコンサルタンツと東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)により実施されました。

 2011年11月に開通した南部高速道路は、将来的に近隣高速道路との接続を予定。また、スリランカ国内ではさらなる高速道路の建設も進んでおり、今後は急激な車両通行量の増加が見込まれます。今回納入された交通管制システムは、高速道路の利用者に雨天時や交通事故発生時に各種交通情報を適切に提供し、災害による事故や渋滞などを防ぎ安全で円滑な交通を実現することに貢献します。

 当社は、ETCシステムをはじめとする有料道路や駐車場などの料金収受システムのトップメーカーとして国内外で豊富な納入実績を持ち、これらで培った技術と経験を活かして次世代の社会インフラであるITS(高度道路交通システム)分野に積極的に取り組んでいます。

 当社は今後、今回のシステムの納入を弾みとして、各国の国情に適合した交通管制システムの仕様・機能を提案するなど、海外市場での拡販に力を注ぎ、多彩なICT技術を盛り込んだ総合ITSソリューションの提案を通じ、道路交通のさらなる安全性向上と渋滞緩和など快適な交通環境の実現に貢献していきます。

 
ウェリペナ(Welipenna)IC           カデゥウェラ(Kaduwera)IC  
 
ゴダガマ(Godagama)IC                  ドダンゴダ(Dodangoda)IC


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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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