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三菱重工とSBGが米国ベンチャー Altaerosに出資

三菱重工業株式会社
スヘイル・バーワン・グループ
アルタエロス・エナジーズ社
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 三菱重工業とオマーンの財閥企業であるスヘイル・バーワン・グループ(Suhail Bahwan Group:SBG)、および米国のベンチャー企業であるアルタエロス・エナジーズ社(Altaeros Energies, Inc.:Altaeros)の3社は、Altaerosが進める空中浮体式風力発電設備(Buoyant Airborne Turbine:BAT)の開発と商用化を支援するため、三菱重工とSBGがAltaerosに出資することで合意しました。

 Altaerosが開発を進めているBATは、空中に浮かんだ状態で、再生可能エネルギーである風力を利用した高効率な発電のほか、電気通信や各種の監視・観察、さらにはセキュリティ・サービスなどを、遠隔地や送電網が未整備な地域に提供することができる多目的な技術プラットホームです。

 具体的には、BATはヘリウムガスを充填した外郭を持って地上約600mの高さに浮上し、安定した強い風を定常的に受けることで、同規模の従来型風力発電設備に比べ2倍超の電力量を発電することができます。また、トレーラーによる運搬の後、素早い設置が可能であるなど、遠隔地に向けた積み出しや据付けが容易です。このため、送電網のない地域や島嶼、僻地、さらには災害地域などでの電力供給に適しており、これら地域で多用されているディーゼルエンジンによる発電に比べ、強いコスト競争力を有しています。
 さらに、通信設備などを搭載することで、通信をはじめとする多様なサービスに活用することも可能です。

 今回の三菱重工とSBGによる出資は、AltaerosのBAT開発を強く後押しすることとなります。
 Altaerosのベン・グラスCEOは次のように述べています。
 「世界では10億人超の人々が今も安定的な電力供給を受けることができず、30億人超の人々がインターネットにアクセスできない状態が続いています。三菱重工とSBGをパートナーとして、この世界的な難問解決に挑戦することができることを大変光栄に思っています。」

 Altaerosは2010年にマサチューセッツ工科大学で設立されたベンチャー企業です。同社が取り組む新しい風力発電技術の開発プロジェクトには、米国農務省や米国立科学財団をはじめとする数多くの政府・地方政府機関や有力企業が支援を表明しています。

 SBGは傘下に有力企業40社を擁する、オマーン最大の企業グループです。中東、インド、アフリカ地域を中心に、肥料製造、エンジニアリング、建設、発電・造水プラントの運転・保守、自動車販売、旅行業、通信、海運、食品など幅広い事業を展開しています。

 三菱重工とSBGは今後も緊密に連携しつつ、AltaerosのBAT開発を強力に支援していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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