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三菱重工業と双日およびヴィエティンバンク、ベトナム国交通運輸省とETCシステムの統合に向けた実証事業に関する覚書を締結

三菱重工業株式会社
双日株式会社
ヴィエティンバンク
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三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)と双日株式会社(以下、双日)およびベトナムの国営大手銀行の一つであり、三菱東京UFJ銀行が約20%を出資するヴィエティンバンク(VietinBank : Vietnam Joint Stock Commercial Bank for Industry and Trade)は、ベトナム国交通運輸省と、ベトナムの高速道路におけるETCシステムの統合に向けた実証事業を推進するための覚書を締結しました。

調印式風景

現在、ベトナムではETCシステムの導入が進みつつありますが、その通信方式は、Active DSRC方式(注1)、Passive DSRC方式(注2)、RFID方式(注3)の3種類が混在しており、これらの統合が課題となっています。今回の実証事業では、ベトナム南部のホーチミン市郊外において、各種ETCシステムのデータ収集および統合ETCシステムの開発を行います。また、三菱重工業、双日、ヴィエティンバンクの3社は本実証事業を通じ、ベトナム国交通運輸省の支援を得ながら、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transportation System)に関わる新規事業の創出をはかります。

現在のベトナムの自動車登録台数は約200万台となっていますが、新規登録台数は年間約15万台と増加の一途をたどっています。ベトナム政府は、将来の自動車社会への移行を見据え、2008年12月に高速道路マスタープラン(22路線、総延長距離:5,873km、総投資額:480億米ドル)を策定しました。このマスタープランでは来るべき自動車社会をより安全で快適なものにする高速道路ITSの導入も計画されており、今後、交通管制システム、ETCシステム等の整備が進んでいくことになります。

三菱重工業、双日、ヴィエティンバンクの3社は、実証事業を通じて培ったノウハウを活用し、将来のベトナムの道路交通の発展に貢献していきます。

注1 5.8GHz帯を用いてインフラと車載器による同時双方向通信を行う方式
注2 5.8GHz帯を用いてインフラと車載器による交互双方向通信を行う方式
注3 RFID(Radio Frequency Identification)タグを用いた課金方式


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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