三菱重工メカトロシステムズが新体制で営業を開始

　MHI－MSは、これまで自社で取り扱ってきた電気集じん装置および溶剤回収装置の事業を、三菱日立パワーシステムズ株式会社（MHPS）の集じん装置事業を担う新会社として同日付で発足するMHPSの100％出資子会社である三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社に移管します。また、本年11月1日には当社のITS（高度道路情報システム）事業を承継します。

　資本金は10億6,000万円で、従業員数は約1,280名。新社長には現在常務取締役を務める長島 是が就任します。

　新たに承継する事業のうち、油圧・機械は油圧機器、甲板機械・デッキクレーン、試験装置、およびエアヒータ、加速器は中核製品である加速管およびそれらを搭載した装置・システムなどで構成されます。また、11月に承継するITS事業は有料道路料金収受システム、ETCシステム、および交通管制システムなどからなっています。

　MHI－MSは、機械・環境装置の設計・製作・アフターサービスを手掛ける会社としてスタートし、当社グループ会社の再編を通じて立体駐車場や鉄構装置へと事業領域を広げてきました。今回の事業承継を弾みとして、試験・検査装置や文化スポーツ施設への油圧技術活用や加速器技術を応用したシステム製品の開発・供給、ITS技術活用による立体駐車場や試験装置などの高度化に取り組み、市場深耕に力を注いでいきます。