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排熱を回収して燃費効率を高める主機排熱回収システム(WHRS)11隻分を受注

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 三菱重工グループの三菱重工舶用機械エンジン株式会社(社長:相馬和夫、本社:長崎市)は、韓国の大宇造船海洋(Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co., Ltd.:DSME)から、デンマークの海運会社マースクライン(Maersk Line)が建造する超大型コンテナ船11隻に搭載する主機排熱回収システム(WHRS:Waste Heat Recovery System)を受注しました。舶用エンジンの排ガスを最大限に回収・利用して電力を発生させる同社独自の舶用システムで、これにより、2010年の市場投入以来、WHRSの受注累計は87隻分となりました。

 WHRSは、排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、それらを最適制御することで、広い運転域からの排熱を回収して燃費効率を高めるシステムで、環境負荷低減にも貢献します。
 今回受注したWHRS 11隻分は、マースクラインの19,600TEUコンテナ船に搭載されるものです。これに先立ってWHRSは同社が保有する当時世界最大・最高効率のコンテナ船 トリプルE 級(Triple-E, 18,300TEU)シリーズなどにも採用された実績を持ち、同社保有船への搭載は今回で4シリーズ目、同社向け受注累計は計69隻分となります。

 マースクラインは、デンマークの首都コペンハーゲンに本拠を置く世界最大級の海運コングロマリット A.P.モラー・マースク(A.P. Moller Maersk A/S)傘下の海運企業です。同グループは世界各地に拠点を持ち、海運のほか、石油・ガス採掘などの事業も手掛けています。

 WHRSは三菱重工グループが長く培った舶用技術を結集させた三菱重工舶用機械エンジンのベストセラー製品です。これまで世界で87隻分を受注(今回分含む。うち64隻分がすでに就航)、その世界シェアは90%超に達しています。今回の受注はWHRSの優れた性能とこれら実績が高く評価されたことによるものです。

 三菱重工舶用機械エンジンは、WHRS のほか、2ストローク低速エンジン、MET過給機、プロペラ、舶用ボイラー/タービン、デッキクレーン、甲板機械、フィンスタビライザー、舵取機など、世界でも類を見ないほどの幅広い舶用機械・エンジンのラインナップを有して、世界の市場で高い信頼を獲得しています。

 三菱重工舶用機械エンジンは今後も、船舶のエネルギー効率を高める多様かつ独創的な省エネ・新環境ソリューションを提案し、この分野のリーディングカンパニーとして走り続けていきます。

■WHRS概要図


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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