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三菱重工業とフランス電力会社原子力発電事業での協調に向けた覚書(MOU)を締結

三菱重工業株式会社
フランス電力会社
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 三菱重工業と仏国の電力大手であるフランス電力会社(EDF)は、商業用原子力発電分野において戦略的かつグローバルな協調関係を構築することで合意し、28日、仏国パリで開催中の原子力発電分野の国際展示会(World Nuclear Exhibition)の会場にて、両社のトップである三菱重工の宮永俊一社長兼CEOと、EDFのジャン=ベルナール・レヴィ(Jean-Bernard Levy)会長兼CEOが、覚書(MOU: Memorandum of Understanding)に調印しました。

 今回のMOUは、日仏両国の原子力産業界の連携強化に向けた戦略的取り組みとして、EDFと三菱重工が有する商業用原子力発電分野での強みを活かすことを狙いとして締結されたものです。具体的には、両社は以下のような分野において、目的と基本方針を共有し、戦略的な協調関係の強化の実現を目指した検討を行っていきます。

■三菱重工と原子力総合メーカー、アレバ社のグループ会社で、原子力発電プラントの設計、機器の製造などを手掛け
  るアレバNP社との合弁事業、ATMEA社に対するEDFの参画。
■トルコやベトナムなどで計画されている電気出力110万kWの最新鋭加圧水型(PWR)プラントATMEA1建設プロジェク
  トの円滑な推進のための両社の相互協力。
■仏国原子力産業の再構築におけるパートナーとしての三菱重工によるアレバNP社に対する少数株主としての出資。
■両社がそれぞれ持つ技術力と、高い専門性を活かしたグローバル市場における幅広い協力。

 EDFは世界最大の原子力発電事業者として、原子力発電プロジェクトの開発、およびその国際的な協力において豊富な経験、並びに非常に高い専門性を有しています。また、EDFグループとしての組織体制、設計技術力などの多くの知見を活かし、仏国内外における原子力発電プラントを建設し、仏国で58基、英国で15基のプラントを運用しています。

 三菱重工は、仏国の標準炉であるPWR原子力発電プラントの総合メーカーとして、設計、機器の製造から建設、保守・点検までの一貫した技術により、日本国内で24基の納入実績を持ち、日本国外の計14ヵ国に対する機器の輸出も手掛けています。
 さらに、アレバNP社との合弁により設立したATMEA社を通じて、ATMEA1の開発を進めています。

 MOUの締結に当たり、EDFのレヴィ会長は、次のように述べています。
 「今回開催された国際的な展示会の場において、原子力発電分野において世界をリードする三菱重工と、MOUへの署名に至ったことを非常に喜ばしく思います。今回の合意を通じて、両社はグローバル市場での戦略的な協調を目指し、原子力発電プラントの安全な建設と運転に関するそれぞれの長年の経験を一層強固にするとともに、両社による世界での最新の原子力発電プラント建設の円滑な推進により、日仏の原子力産業にとっても確かなメリットをもたらすと信じています。」

 また、三菱重工の宮永社長は、「ATMEA社の事業に対するEDFの参画は、その将来に向けた開発、および高い競争力を持つ技術によるグローバル市場での展開にとって、非常に重要な一歩です。今後のEDFとの協調により、世界最新鋭の原子力発電プラントであるATMEA1プロジェクトの推進が可能になることに大いに期待しています。また、今回の合意を契機に、日仏両国による協力関係の一層の強化と、それによる原子力発電技術のさらなる向上に繋がると確信しています」と述べています。

 両社は今後、日仏の原子力産業として、高い競争力と、最新の安全性能を持つ技術を提供し、温室効果ガスの排出削減よる持続可能な社会の確立への更なる貢献に努めていきます。

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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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