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三菱重工業が建造した大型LPG(液化石油ガス)運搬船「Lycaste Peace(リカステ・ピース)」が27日、同日商業運用が開始された新パナマ運河を最初に通過しました。アストモスエネルギー株式会社が運用、日本郵船株式会社が運航するもので、当社の長崎造船所で建造し2003年2月に引き渡したものです。今回の新パナマ運河の運航にあたり、当社が必要な設計を施しました。
新パナマ運河は、6月26日に完工し、翌日に運用が始まりました。通過可能な最大船型(Neo Panamax)の主寸法は、長さ366m、幅49m、喫水15.2mで、従来のパナマ運河を通れる最大船型(Panamax)の長さ294m、幅32.3m、喫水12.04mと比べ、幅の制限が大幅に緩和されているのが特徴です。
同船は現在、米国メキシコ湾岸で積載したLPG(ガルフ積みLPG)を、日本向けに輸送しています。Panamaxを超える船舶で輸送する場合、北米湾岸・アジア間はこれまで、アフリカ南端を回るかパナマ運河ではPanamaxに積み替えるかで対応する必要がありました。新パナマ運河の開通で効率的な海上輸送の余地が広がり、同船がその恩恵を受けた第1号となりました。
アストモスエネルギーは現在、自社所有の6隻および他社と契約している定期用船15隻を合わせ21隻の大型LPG運搬船を運用しています。そのうち自社所有船すべてと定期用船10隻の計16隻は、当社長崎造船所で建造したものです。
同社は、2015年度からの新中期計画で、現在年間およそ1,000万トンのLPG取扱量を2017年度までには1,200万トン超まで増やすことを目指しており、LPG輸送体制を拡充していく方針です。これを受け当社は、当社の長崎地区における商船建造を承継して昨年10月に発足した船舶建造子会社の三菱重工船舶海洋株式会社を通じ、同社向けに現在3隻の大型LPG運搬船を建造中である一方、既存LPG運搬船の改造による輸送力増強にも協力しています。
当社は今後ともグループを挙げて、LPG運搬船やLNG(液化天然ガス)運搬船などの分野で新パナマ運河に対応する新造船や改造に力を注ぎ、国内外のエネルギー海上輸送に貢献していきます。
同船は現在、米国メキシコ湾岸で積載したLPG(ガルフ積みLPG)を、日本向けに輸送しています。Panamaxを超える船舶で輸送する場合、北米湾岸・アジア間はこれまで、アフリカ南端を回るかパナマ運河ではPanamaxに積み替えるかで対応する必要がありました。新パナマ運河の開通で効率的な海上輸送の余地が広がり、同船がその恩恵を受けた第1号となりました。
アストモスエネルギーは現在、自社所有の6隻および他社と契約している定期用船15隻を合わせ21隻の大型LPG運搬船を運用しています。そのうち自社所有船すべてと定期用船10隻の計16隻は、当社長崎造船所で建造したものです。
同社は、2015年度からの新中期計画で、現在年間およそ1,000万トンのLPG取扱量を2017年度までには1,200万トン超まで増やすことを目指しており、LPG輸送体制を拡充していく方針です。これを受け当社は、当社の長崎地区における商船建造を承継して昨年10月に発足した船舶建造子会社の三菱重工船舶海洋株式会社を通じ、同社向けに現在3隻の大型LPG運搬船を建造中である一方、既存LPG運搬船の改造による輸送力増強にも協力しています。
当社は今後ともグループを挙げて、LPG運搬船やLNG(液化天然ガス)運搬船などの分野で新パナマ運河に対応する新造船や改造に力を注ぎ、国内外のエネルギー海上輸送に貢献していきます。
新パナマ運河を通過するLycaste Peace(リカステ・ピース)
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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