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新交通システム車両「ニューシャトル2020系」が2016年度グッドデザイン賞を受賞

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 三菱重工業が設計・製造し、埼玉新都市交通株式会社(ニューシャトル、社長:山根 昌也氏、本社:埼玉県伊奈町)が運行する新交通システム(AGT*1)の新型車両「2020系」が、「2016年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

 2020系は、1983年12月に開業した大宮駅(さいたま市大宮区)-内宿駅(伊奈町)の13駅間(開業時は羽貫駅まで12駅)約13kmを結ぶニューシャトルの新型車両で、開業当時から走行している1010系車両の更新車両です。

 カラーデザインは、沿線を彩る七色の輝きでニューシャトルの未来を描く「セブン・ドリーム」をコンセプトとしています。現在、グリーンクリスタル、ブライトアンバー、ピュアルビーの3色の車両が運行しており、ニューシャトルの新しいシンボルマークに合わせて、車体のカラーも七色の展開を目指しています。
◆ニューシャトル2020系の概要
(1)車両概要
Al-Fineと呼ぶオールダブルスキンアルミ構体の採用などによる大幅な軽量化と走行エネルギーの低減を実現し、当社の最新型ボギー台車T-smover*2と新型シートG-Fit*3を採用して快適性をさらに向上させたAGTの時代を象徴する車両です。


【第一編成の“グリーンクリスタル”】

並走する新幹線との調和性も高い、より未来感のある外観デザインに一新しました。

(2)デザイン概要

<六角形の車体断面>
シートの背もたれの角度に合わせた六角形状の合理的な車体断面により、無駄のない広い空間をつくり出しました。また、六角断面を活かした外観デザインにより、並走する新幹線に引けをとらない沿線風景を創出しました。
<シート利用の快適性の向上>
「体をしっかりサポートする」、「足を前に投げ出さない」といった、通勤車両に求められるシート機能を形にしたG-Fitを採用しました。またシートレイアウトにおいても、1シートあたりの座面の面積を10%以上増やしながらも、シート数は編成あたり3席増加させました。
<ライブコックピット>
先頭部は客室からの前方視界を確保するシースルーパーテションを採用し、運転席での操作や計器類を車窓風景の一部として楽しんでもらうことを意図しました。
<セブンドリームカラー>
車両のレインボーカラー展開に合わせて、路線シンボルもレインボーカラーにリニューアルを行いました。


【ニューシャトル2020系の内装】

合理性と快適性を備えた上質な室内空間に仕上げました。


【セブンドリームカラー】

沿線を彩る七色の輝きで、ニューシャトルの未来を描くことをコンセプトとしています。
◆審査員による「評価コメント」
安全性や快適性を一段と高めていることに加え、六角形の車両断面形状をデザインモチーフとすることで、車内スペースの効率化と明快なデザインイメージを両立させている。また、内外を含めた車両全体のデザインに統一感がある。外観ではシンプルながら特徴的なグラフィックによって、新幹線と並走しても負けないインパクトを持ち、脇役ではない独自の存在感を打ち出すことに成功している。


【新幹線と並走する第三編成“ピュアルビー”】

並走する新幹線に見劣りしない存在感と風景の進化を目指しました。
◆グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで約60年にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は4万3,000件に及んでいます。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

*1 Automated Guideway Transit(自動案内軌条式旅客輸送システム)の略です。当社は新交通システムの新世代の到来を予感させる新型車両をAGTと呼び、優れたデザインや経済性、環境性能をアピールしています。
*2 軽量、高耐久性、低振動、低騒音、メンテナンスの容易性を備えた新型台車です。
*3 快適性を追求した次世代の通勤車両用シートです。

埼玉新都市交通株式会社 ウェブサイト
http://www.new-shuttle.jp/topics/2016/09/20202016.html 新しいウィンドウが開きます


Tags: 交通システム,アジア,I&Iドメイン
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