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インドから新聞オフセット輪転機「DIAMONDSPIRIT-SA」を2セット受注

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 三菱重工グループの三菱重工印刷紙工機械株式会社(社長:清水 雅巳、本社:広島県三原市)は、インドの大手新聞社マラヤラ・マノラマ社(The Malayala Manorama Company Limited)から新聞用オフセット輪転機「DIAMONDSPIRIT-SA(ダイヤモンドスピリット-エスエー)」を2セット受注しました。同社からは、2013年にDIAMONDSPIRIT-SAの初号機を含めた5セットを受注し、5セット目が本年8月に稼働を開始したことに合わせて今回新たに受注したもので、2017年末から2018年初めにかけて順次納入する予定です。

新聞輪転機DIAMONDSPIRIT-SA
 DIAMONDSPIRIT-SAは、2003年に発売し高速・高品質印刷と運用コストの大幅低減が可能な輪転機として納入台数を伸ばしている「DIAMONDSPIRIT」で実証された多くの技術を採用して、アジアの新興国市場向けに開発した戦略製品です。コンパクト化などにより工場建屋費用と電力消費量を抑制するなど、急速に変化する新興国のメディア事情に合わせて一層投資効果の高い設計としました。

 国内で納入台数を伸ばしているDIAMONDSPIRITでは、印刷イメージを走行紙に直接転写するブランケット胴が2ページ周長であるのに対して、DIAMONDSPIRIT-SAではこれを半分の1ページ周長にすることなどにより、印刷ユニットの高さを約20%低減、重量を約30%軽減しています。こうしたコンパクト設計により、電力消費量の約20%低減を実現しました。

 マラヤラ・マノラマ社は1888年創業で、インド南部のケララ州を拠点に現地語(マラヤラム語)新聞を約240万部発行しています。現地語紙発行の新聞社としては同国内第3位の発行部数を誇り、ケララ州内に11ヵ所の印刷工場を保有しています。そのうちの4工場に、最初に受注した5セットのDIAMONDSPIRIT-SAが導入されており、高い生産性を証明しています。今回の受注はこうした高い生産性の実績と、据付試運転時や運用開始後における三菱重工印刷紙工機械の真摯な顧客対応が高く評価されたものです。

 近年、アジアを中心に多数の新興国市場では、経済成長を背景に新聞社を含めたメディア産業界が活発な変化を続けており、こうした変化に対応するための設備投資にも高い投資収益率が求められています。  三菱重工印刷紙工機械は、DIAMONDSPIRIT-SAをこうした新興国市場ニーズを捉えた新聞用オフセット輪転機の切り札として、積極的な営業活動を展開していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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