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“ゼロへの挑戦”高品位・高精度な加工面を実現

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 三菱重工グループの三菱重工工作機械株式会社(社長:白尾 誠二、本社:滋賀県栗東市)は、大形工作機械の主力である門形五面加工機MVRシリーズの新モデルとして金型加工向けの高精度加工機「MVR-Fx」を開発しました。超精密加工機で培った高精度化技術や精密計測技術により、金型の高品位・高精度な加工面を実現します。11月17日(木)に東京・有明の東京ビッグサイトで開幕するJIMTOF2016 第28回日本国際工作機械見本市で、「“ゼロへの挑戦”:次世代の加工を実現」を掲げて披露します。

金型向け門形高精度加工機「MVR-Fx」

 MVR-Fxは、本体を「高剛性シンメトリカル構造」とするとともに、外気温の変化による変形を抑制する「サーモスタビライザ」を採用。また、主軸には冷却油を主軸内部まで通して直接冷却する「主軸内部冷却機構」を採用して、高速回転時(2万回転/分)の温度変化や回転ぶれを抑制しています。さらに、送り駆動系においては、運動性能向上のため、サーボモーターをボールネジの両端に直結させる「ゼロギャップドライブシステム(Zero Gap Drive System)」を新開発して搭載しました。これらの新機構により、金型加工において熱変位や動作補正をサーボモーター調整に依存することなく、高精度で高品位な加工を実現します。

 一方、金型加工プロセスの効率化をサポートする機能として、超精密マシニングセンターで実績のある「撮像式工具測定システム」も装備が可能で、さらに加工した加工対象物を自動で計測する最新の光学式三次元ワーク計測システム(ATOSなど)にも対応しています。今回のJIMTOFでは、ATOSを用いてMVR-Fxの加工精度をアピールします。

 また、作業の安全性を確保する全体ガードやオペレーターの加工物への接近性を配慮した機器配置、LED照明の採用や油・エアー消費を削減する省エネ設計などの「ファクトリーフレンドリー」コンセプトに基づいた新しい工作機械となっています。

 自動車のプレスや射出成形などに使われる大形の金型についても、金型素材の強度アップや技術・知見のデジタル化、デザインの高品位化の要求により、一層の高品位・高精度な加工面の実現が求められています。

三菱重工工作機械は、こうした課題を解決するため、“段差ゼロ、形状誤差ゼロ、手仕上げゼロへ挑戦”するMVR-Fxの市場投入を通じて、試作回数の削減などの効率化を実現して、お客様の価値創造に貢献していきます

MVR-Fxの主な仕様(標準仕様機、オプション仕様は除く)
項目\形式 MVR30Fx MVR35Fx
テーブル 作業面積 幅(mm) 2,000 2,500
長さ(mm) 3,000 4,000
積載質量(トン) 20 25
コラム門内幅(mm) 2,550 3,050
ワーク取付面から主軸端面までの寸法(mm) 1,650
各軸移動量(mm) X 3,200 4,200
Y 3,000 3,500
Z 800
W 1,300
各軸早送り速度(m/分) X 20
Y 20
Z 15
W 5
切削送り(m/分) 15
主軸頭 ラムの大きさ(mm) 420×420
回転数(回転/分) 20,000
出力(kw) 22/18.5(30分/連続)
ATC 工具収納本数 (本) 40
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Tags: 産業機械,アジア,I&Iドメイン
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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