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自然冷媒CO2を使う冷凍冷蔵業務用コンデンシングユニットC-puzzleに大容量タイプ

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◆ ノンフロンニーズの高まり・需要に応え2018年4月に販売開始予定

◆ 既存10馬力タイプと同じ設置面積の省スペースで、大容量対応が可能

◆ 独自の二段圧縮機スクロータリーで安定的な冷凍能力と高効率を両立

三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都港区)は、自然冷媒のCO2を使った業務用ノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット「C-puzzle(シーパズル)」に、大容量の20馬力タイプとなる「HCCV2001M」を追加ラインアップし、2018年4月に販売を開始する予定です。フロン排出抑制法※を受けて冷凍冷蔵倉庫業界でCO2冷媒製品に対する大容量の需要に対応したものです。10馬力タイプとの相乗効果により省エネおよび環境負荷低減に対する幅広い需要を開拓していきます。

HCCV2001Mは、本年4月から販売を先行している10馬力タイプの「HCCV1001」でも好評を博した、スクロール圧縮機とロータリー圧縮機を組み合わせた独自の二段圧縮機スクロータリーを2台搭載。高負荷時の効率に優れたスクロール圧縮機構を高段側、低負荷時の効率に優れたロータリー圧縮機構を低段側に配置し、中圧部の気液分離器によるガスインジェクションを採用することで、冷凍能力の確保ならびに全運転領域での高効率化を両立しています。これにより、CO2冷媒を使う場合に避けられない運転圧力の高さに関する問題を解決しました。
冷媒搬送圧力に中圧域の圧力を採用することにより、現地工費の低減を実現。使用周囲温度は-15℃~+43℃、使用温度範囲は-45℃~-5℃で、多様な冷凍冷蔵ニーズに対応できます。

また、フロン冷媒を使う既存の機器の更新需要を容易に行えるよう、100mの最大配管長を確保。さらに、自社製のビル用マルチエアコン室外ユニットと同一の外形を採用することで、コンデンシングユニットとの混在設置も可能にしています。

C-puzzleのCO2冷媒R744は、オゾン層破壊係数ゼロ、GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)1で、現在広く使われているフロン(HCFC)や代替フロン(HFC)に比べ、オゾン層保護と温暖化抑制に大きく寄与します。フロン排出抑制法により、冷凍能力1.5kW(約2馬力)以上の業務用コンデンシングユニットは2025年までに使用冷媒のGWPを1500以下に抑えるよう定められており、CO2冷媒は、将来すます厳しくなることが予想される冷媒規制の動向に左右されない強みを持っています。

フロン排出抑制法を受け、高効率で環境負荷が低減される製品への更新ニーズが高まっており、今回の20馬力タイプは大型の倉庫やスーパーからの需要が多く見込まれます。また、ユニットの設置面積は10馬力と同じであり、省スペース化を実現。側面連続設置による大容量化への対応も可能となります。

三菱重工サーマルシステムズは今後も、低GWP冷媒を使った高性能製品や自然冷媒製品の開発に注力し、シリーズのさらなる拡充とグローバル市場での地球環境保全に貢献していきます。

C-puzzle 20馬力タイプ「HCCV2001M」の主な仕様
タイプ 20馬力
用途 冷凍・冷蔵
電源 3相 200V 50/60Hz
使用冷媒 R744(二酸化炭素)
使用周囲温度 -15℃~43℃
使用温度範囲 -45℃~-5℃
法定トン数 5.96
設計圧力 高圧14MPa/低圧8MPa
圧縮機 方式 二段圧縮スクロータリー
駆動方式 DCインバータ
台数 2台
外形寸法 幅1,350×奥行720×高さ1,690mm
製品重量 470kg

※ 正式名称は「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」で、2001年(平成13年)に制定されたフロン回収・破壊法を全面改正し、2015年4月に施行。エアコンや冷凍冷蔵機器の冷媒として使われるフロン類について、製造から使用、回収、処理に至る全過程(ライフスタイル)で漏洩しないよう適切な対策を実施し、フロン類に携わるすべての事業者・利用者に設備の点検や整備・修理履歴の記録・保存などの義務を課しています。また、フロン類の製造・輸入業者や機器メーカーには、GWPの低い代替フロンへの転換を求めています。

■ノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット C-puzzle 「HCCV2001M」

写真:ノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット C-puzzle 「HCCV2001M
写真:ノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット C-puzzle 「HCCV2001M
■冷蔵倉庫
写真:冷蔵倉庫
■スクロータリー圧縮機

Tags: C-puzzle,冷凍冷蔵コンデンシングユニット,省エネ,ノンフロン
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