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2019年 社長 年頭挨拶(要旨)

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三菱重工業株式会社 社長(宮永俊一)年頭挨拶について、下記の通りお知らせいたします。

【各人の努力がもたらした実り多き2018年】

当社グループは昨年、18事計(2018事業計画)をスタートさせ未来に大きく成長するための第一歩を踏み出しました。MRJ(三菱リージョナルジェット)事業では7月の英国ファンボロー国際航空ショーで初のデモンストレーションフライトを披露し、宇宙事業においては短期間で立て続けにロケット打ち上げに成功し、成功率を伸ばすとともに、海外の観測衛星も打ち上げるなど、国内外に当社グループの高い技術力と信頼性の高さを示すことができました。また、米国・欧州・アジアといった世界の様々な地域のニーズに応えるプロジェクトを通して、各地の課題解決を支えてきました。さらに技能五輪全国大会での金メダルの獲得や、マラソン、社会人野球といったスポーツ分野における大活躍など、グループの皆さんのたゆみない努力により多くの素晴らしい成果を残した一年でした。私は当社グループの一員として誇らしい気持ちでいっぱいです。

【事業構造改革の定着と課題事業の早期解決】

2019年を迎えた今、私たちはこれまで取り組んできた事業構造改革をさらに定着するべく、引き続き真剣に取り組んでいかなければなりません。改革の過程で培ってきたキャッシュフローに対する意識や収益へのこだわりといった効率経営を浸透させるとともに、全員が自信を持ち、協力して挑戦していく風土を企業文化として育んでいきましょう。

同時に、課題事業を早期に解決することも必須となります。まず、火力発電システム事業については2020年以降を見据えて新しい社会ニーズに適合した事業への構造転換に注力します。天然ガス焚きガスタービン、分散型電源、CO2回収装置、水素焚きガスタービンといったハードウェアをさらに進化させるとともに、それらを支える遠隔監視やAI(人工知能)活用による最適運転などのサービスを増やしていくことも重要です。そしてMRJ事業では、型式証明の取得に向けてさらに気を引き締めて、2020年の初号機納入に向けて明確となっている課題を一つひとつ克服しながら着実に進めていきます。

【新タイプのコングロマリット経営への進化】

この年始より、グローバル・グループ経営戦略の策定や経営資源の配分などを担うグループ本社を東京・丸の内に移転しました。当社グループは、世界市場で成長性と安定性を両立できるような新しいタイプのコングロマリット経営へと進化していきます。また、成長ポテンシャルの持続と強化のための人材育成と技術基盤の強化に向け、中長期的な視野に基づきグローバル経営を担う人材を育成します。市場や地域の動向などの特性に基づき、事業を日本拠点事業とグローバル拠点事業へ類型化し、迅速で活動力を指向する事業ごとの自律経営とグループシナジーのバランスを実現します。また、長期的視点に立って次世代のニーズに応えられるよう、技術や人材、資金などの経営資源の戦略的な分配を通じた事業ポートフォリオの組み換えも継続し、成長力維持に取り組んでいきます。

当社グループは、未来を見据えて新しい姿へと進化していきます。そのためには、グループ員一人ひとりが能力を高め、専門性を持ち寄ってチームワークでソリューションを生み出す、アントレプレナーシップを発揮していくことが必要です。世界と、そして当社グループの明るい未来のために、グループ全員で一丸となって成長への歩みを進めていきましょう。


Tags: 社長,年頭挨拶
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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