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◆ 自動車の電動化やロボット開発の活発化を背景とした変・減速機構などの高速・高精度ニーズに対応
◆ 現地生産のドライカットホブ盤「GE25A」も実機展示し、歯車製造パッケージをワンストップで提案
三菱重工グループの三菱重工工作機械株式会社(社長:岩﨑 啓一郎、本社:滋賀県栗東市)は、高精度な歯車製造システムの中国市場向け提案を強化します。その一環として、北京市で15日(月)から20日(土)まで開催される「CIMT 2019第16回中国国際工作機械展覧会」に、最終製品としての歯車の歯形形状誤差を1μmレベルに抑制できる歯車研削盤「ZE26C」の実機を中核とする一貫歯車製造システムを出展。自動車の電動化に伴う変速機構やロボット用減速機構などの高速・高精度化に向けたニーズに対応していきます。なお、ZE26Cの実機を展示会でお披露目するのは、これが初めてとなります。
ZE26Cは、最大外形260mmまでの焼き入れ後歯車を仕上げ加工するためのもので、これまで市場で好評を博してきた「ZE-B」シリーズを大幅改良することで高性能化しました。具体的には、コラムやテーブル、砥石ヘッドなどの剛性を高めるとともに主軸構造も見直すことで、加工精度の向上と安定性を確保。また、高速加工に加え、非加工時間を従来機の約半分まで短縮することにより、量産能力が高まりランニングコストの低減をはかることができます。さらに、砥石幅を従来の125mmから最大160mmに拡張したことにより、交換頻度の削減や超仕上げ(ポリッシュ)砥石の同時装着にも対応できるようになり、より精度の高い加工を実現。加えて、業界初の水溶性クーラント採用(オプション仕様)により、環境配慮性と省エネ性も高めました。
CIMT会場では、中国・常熟市(江蘇省)の工場「三菱重工(常熟)機械有限公司」で現地生産した切削油不要のドライカットホブ盤「GE25A」も実演展示します。新製品も含めた精密切削工具も展示し、歯車の粗加工(歯切り加工)から仕上げ加工、さらには対応する切削工具までパッケージでワンストップ提案できる三菱重工工作機械の強みを、実演加工によりアピールします。
歯車の高精度仕上げや精密歯車の量産化に対する需要は、自動車の電動化へのシフト、静粛性や燃費性能の向上、および低コスト生産のなかで、世界的に高まってきています。加えて、近年は多様な高性能ロボットの開発活発化などに伴うロボット用減速機向けの需要も拡大。大市場の中国においても、高速・高精度仕上げが可能な歯車研削盤に対する関心が高まっています。今回の出展はこうした流れを受けたものです。
三菱重工工作機械は、歯車加工装置の日本におけるシェアナンバーワン企業、歯車加工・製造技術についての先駆者として、歯車加工・製造に関する革新的な技術・装置の提供に力を注いでいきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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