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◆ 低GWP冷媒採用次世代ターボ冷凍機「ETI-Zシリーズ」が「第22回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」
◆ CO2冷媒採用の冷凍冷蔵コンデンシングユニット「C-puzzle」が「第22回日食優秀食品機械・資材・素材賞」
三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都千代田区)は、地球環境保全および省エネルギーに貢献する技術の表彰で、相次ぎ2件を受賞しました。環境負荷が極めて低い低GWP(注1)冷媒を採用した次世代ターボ冷凍機「ETI-Zシリーズ」が、日刊工業新聞社主催の「第22回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」で優秀賞を受賞。また、自然冷媒のCO2(R744)を採用したノンフロン冷凍冷蔵コンデンシングユニット「C-puzzle(シーパズル)」が、日本食糧新聞社主催の「第22回日食優秀食品機械・資材・素材賞」における機械部門で受賞したものです。三菱重工サーマルシステムズは昨年も、環境および省エネに貢献する技術の表彰で3件の受賞実績があり、冷凍空調機器業界の環境保全・省エネをリードしています。
オゾン層保護・地球温暖化防止大賞は「低GWP冷媒を適用した高効率ターボ冷凍機の普及」で受賞。ETI-Zシリーズは、GWPがCO2と同じ1でオゾン層破壊係数ゼロのHFO-1233zd(E)冷媒を採用し、かつ高効率・省スペース性に優れている点などが評価され、国内だけでなく海外でも納入実績が増えています。定格COP(注2)は6.3とクラス最高レベルで、HFC採用機と比べ電力消費量とCO2発生量を年間約60%削減できます。温水を供給するヒートポンプとしても有用で、飲料工場などの低温加熱プロセス用などにも普及しています。
一方の日食優秀食品機械・資材・素材賞は「CO2自然冷媒採用 冷凍冷蔵コンデンシングユニット『C-puzzle』」で三菱重工冷熱株式会社との共同受賞です。同製品は、食品などの冷凍冷蔵倉庫の冷却熱源の装置で、地球温暖化係数が1のCO2を冷媒に採用したことで、オゾン層を破壊することなく、温暖化抑制にも大きく寄与します。スクロールとロータリーの圧縮機を組み合わせた独自のスクロータリー二段圧縮機の採用により高効率を達成。さらにガスインジェクションサイクルを採用することにより、冷凍能力の確保ならびに省エネを両立しています。
オゾン層保護・地球温暖化防止大賞は12日、日食優秀食品機械・資材・素材賞は13日にそれぞれ授賞式が開催されました。
三菱重工サーマルシステムズは今回の受賞を励みとして、さらなる省エネに役立つ技術・製品開発に取り組み、各種プラントのエネルギー効率の向上をはかるサーマルエンジニアリング事業、大空間空調の大型冷凍機事業、多様な快適空間を創り出す空調事業、コールドチェーンに欠かせない輸送冷凍機事業、カーエアコン事業など事業領域の広さを生かしたシナジーによる統合技術力で、お客様の多種多様なニーズに応じた最適なサーマルソリューションの実現に力を注いでいきます。
- 1GWPはGlobal Warming Potentialの略。CO2を1とした地球温暖化係数で、値が小さいほど温室効果が低く環境性に優れます。
- 2COPはCoefficient of Performanceの略。成績係数のことで、値が大きいほど省エネ性に優れます。
JIS規格に基づき算出。COP=定格冷凍能力(kW)÷消費電力(kW)。補機動力を含みます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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