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◆ DIA-SOx® Rシリーズを搭載した超大型コンテナ船 2隻が、良好な海上試運転結果を達成
◆ 1基のタワーで大型主機関を含む複数機関の排ガスを処理する大容量マルチストリーム方式
三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:大倉 浩治、本社:横浜市西区)が2019年9月に出荷を開始した排ガスからの硫黄酸化物(SOx)を浄化する舶用SOxスクラバー(排ガス浄化装置)DIA-SOx® Rシリーズの、全海域で強化されたSOx排出規制への適合が公証されました。このほど最初の2基が超大型コンテナ船に搭載され、良好な海上試運転結果をもってロイド船級協会および日本海事協会からそれぞれ承認を取得。船籍国であるパナマおよびシンガポールからも承認を取得しました。
2020年1月1日から、全海域でSOx排出規制が強化されました。これに対応したSOxスクラバーの搭載船舶として船籍国の承認を取得した本船は、経済的な従来燃料を引き続き使用しながらも排ガス中に含まれる硫黄分の97%以上を除去し、硫黄分含有率0.1%以下まで浄化して、強化された規制に順応、環境負荷を大幅に低減させることができます。
今回、20,000TEUおよび14,000TEUの超大型コンテナ船にそれぞれ搭載されたDIA-SOx Rシリーズは、三菱造船が三菱日立パワーシステムズ株式会社(MHPS)と共同開発したものです。タワーが方形(Rectangular)であることからコンテナ船への搭載が容易なデザインとなっている一方、75,000kWを超える大型主機関を含む複数機関の排ガスを1基のタワーで処理できる大容量マルチストリーム方式で、乗組員の保守点検の容易性を考慮したシンプルな機器構成となっています。
これら2隻は、同時期に中国舟山地区の修繕ヤードに入渠し、並行してSOxスクラバーの搭載工事が行われました。三菱造船は、MHPSと共同で専門要員を現地へ2チーム派遣し、修繕工事特有の船内作業が輻輳する環境下で、船主、修繕ヤード、船級協会などと円滑なコミュニケーションをはかり、予定より早い5日でコミッショニング作業を完了することができました。
三菱造船は舶用スクラバーメーカーとして製品を供給するだけでなく、エンジニアリング会社として新造船と就航船、当社建造船と他社建造船の別にかかわらずお客様のニーズに合ったエンジニアリングサービスも提供をすることで、海上物流のさらなる発展と地球規模で増大している環境負荷の低減に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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