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フォークリフト海外事業会社MCF3社が設立15周年を迎える

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 三菱重工業は15日、当社と米国キャタピラー社および三菱商事の合弁であるフォークリフト海外事業会社、三菱キャタピラーフォークリフト(Mitsubishi Caterpillar Forklift:MCF)3社がそれぞれ設立15周年を迎えるのを記念して、東京都港区高輪の旧岩崎邸別邸、開東閣で“MCF設立15周年記念式典”を開く。

 式典には、MCF3社の首脳のほか、キャタピラー社からエド・ラップ、パオロ・フェリン両副社長、三菱商事から山口教男レンタル・建機事業ユニットマネージャー、また当社から江川豪雄副社長、吉田雄彦常務執行役員汎用機・特車事業本部長らが出席する。

三菱フォークリフト「GRENDIA」(グリンディア)
 MCFは3つの地域会社により、日本を除く世界のフォークリフト市場をカバーしている。MCF America Inc.(MCFA、本社:米国ヒューストン市)、MCF Europe B.V.(MCFE、同:オランダ・アルメア市)、MCF Asia Pte Ltd.(MCFS、同:シンガポール)の各社で、このうち、MCFAは北中南米向けに三菱、CAT両ブランドの小型車の製造・販売を手掛け、MCFEは欧州、ロシア、中東、アフリカ向けに小型車の製造・販売を担当、また、MCFSは中国・アジア、オセアニア、南アフリカ向けに販売とマーケティング・サービスを行っている。

 3社はいずれも1992年の設立。これにより、これまで国内に限定してきた事業を北米、欧州、アジアそれに日本の4極に拠点を置くグローバルな展開へと一挙に拡大し、設立翌年の1993年度には、3社発足以前と比べ売上げ(連結)も約800億円と2倍強に増加、以降、堅調な伸長を維持して、2008年度2,000億円の売上げを目指している。
 3社はこの間、“搬送コストのミニマイズ”という顧客ニーズに応えるため、異なる顧客セグメントに的確に対応するマルチブランドの展開、顧客に最適の物流ソリューションを提供するフリートマネジメント・サービス※、基幹コンポーネントを自前で揃えられる開発・製造能力の保持など、それぞれの市場と顧客に応じた数々の経験を積んできた。
 今回の15周年記念式典は、これまでの当社フォークリフト事業を振り返るとともに、今後の飛躍を期する機会となる。

 開東閣は、三菱グループ2代目の岩崎弥之助(創設者・弥太郎の弟)が初代首相・伊藤博文邸跡に建てた明治期を代表する洋館。わが国洋風建築の黎明期に大きな足跡を残したジョサイア・コンドルの手によるもので、太平洋戦争中の空襲により内部を焼失したが、外観は原型を残したまま、内部は三菱グループ各社の協力により修復され、現在に至っている。

 1971年にスタートした当社フォークリフト事業の強みは、コントローラー(電子技術)、エンジン(環境対応技術)、トランスミッション・アクセル、物流管理技術など、すべて自社で開発可能であることと、MCF3社によるグローバルな事業展開にある。当社は今後も、開発、設計からサプライチェーンに至るまで不断のプロセス改善を行って最上級の品質を実現していくとともに、グローバル連結経営をベースとして、事業の拡大に取り組んでいく。

※フリートマネジメント・サービス(Fleet Management Service):
Fleetとは船団の意。船団のように大量(100台規模)のフォークリフトを、一つの工場で利用しているユーザーをフリートユーザーと呼ぶ。フリートマネージメント・サービスとは、フリートユーザーの工場のロジスティックスを分析し、どのようなフォークリフトをどう配置すれば一番効率がよいか提案するもの。これにより、当社はメンテナンス業務を請け負うことができるだけでなく、車両の劣化状況を見て、買替時期を提案することができる。当社製フォークリフトに順次切り替えてもらうのが狙い。

 


Tags: 物流・運搬,アジア,I&Iドメイン
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