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大型ガスタービンの製造・販売ライセンスを供与

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 三菱重工業は、韓国の重工業最大手である斗山重工業に対し、大型ガスタービンの製造・販売ライセンスを供与することで合意し、契約を締結した。対象機種は、最新型のM501Gと、M701F、M501F、M701DA の計4機種で、対象地域は韓国国内と中東の一部。今年度から技術の提供を開始し、斗山重工業による初号機の出荷は2009年度後半となる見込み。

【参考写真】G型ガスタービン
 両社はこのライセンス供与契約と同時に、長期の購買契約を締結、当社は同社に対し、今後数年にわたり一定台数のガスタービンおよび蒸気タービンを発注する。発注総額は3億2,000万ドル規模。

 当社は現在、旺盛なタービン需要を睨んで、自前のタービン生産能力の拡大に向け、主力生産拠点である高砂製作所で大型の設備投資を計画しているが、さらに生産枠を拡大して、北米、欧州、アジアなどでの今後の需要急増に対応することを目指す。
 当社が、大型のガスタービン技術を供与するのは、2002年に契約を締結した中国の東方タービン社に続き2社目で、これにより、当社技術を基盤とするガスタービンの“日中韓”生産体制が確立する。

 斗山重工業は、原動機、原子力、海水淡水化、鋳鍛造、建設の5つの事業部からなる、韓国を代表する重工業企業で、タービンについては国内唯一の製造者となっている。
 同社の年間売上げは約4,600億円(2006年度実績)で、従業員数は約5,000人。海水淡水化ではシェアトップを誇っている。

 当社は近頃、韓国西部発電および韓国地域暖房公社からガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を連続受注しているが、同国では今後もGTCC案件が多数計画されている。当社はこれからも自前の生産能力拡大や、斗山重工業との協調などにより、営業・生産枠の拡大を推し進めつつ、韓国はもちろん、世界市場へ積極的な攻勢をかけていく。

 


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