Press Information

火力発電所用各種ポンプの技術を供与

Print

 三菱重工業は31日、インド国営のバーラト重電公社(Bharat Heavy Electricals Ltd.: BHEL)に対し、火力発電所用各種ポンプの技術をライセンス供与することで合意し、契約を締結した。技術供与の対象となるのは、発電容量50万~100万kWの火力発電所で使用される亜臨界圧および超臨界圧ボイラー用給水ポンプ、ボイラー給水ブースターポンプ、循環水ポンプ、復水ポンプの設計・製造技術で、日本企業がインドの発電プラントメーカーにポンプの技術を供与するのは今回が初めて。この契約に基づく初号機の生産・納入は2009年末となる予定。

 BHEL社は、国内に14の工場を持つインド最大の重電機メーカー。ボイラー、蒸気タービン、ガスタービン、水車、発電機、送電設備などの各種主要機器の供給から、ターンキー方式による発電所の建設までを手掛けるインド唯一の企業で、同国内向け火力発電設備では圧倒的なシェアを誇る。従業員数は約4万4,000人。

 経済成長著しいインドでは、急速な電力需要の増大に対応するため、今後10年間に約1億6,000万kW規模の新たな石炭火力発電設備の導入が計画されている。今後の新設案件では、より発電効率の高い超臨界圧方式が主流となると見込まれているほか、1基あたりの発電容量も従来の50万kW未満から80万kW級を標準とする大型化が検討されている。

 今回の合意は、目白押しの状態にある50万kWを超える規模の超臨界圧火力発電所の導入計画に応えるため、ポンプをはじめとする主要機器の自前の生産・供給を目指すBHEL社と、活況を呈する同国市場参入への足掛かりが欲しい当社の思いが一致したことによる。

 当社は今回のライセンス供与をはじめとした取り組みにより、急拡大する同国の火力発電設備市場で積極的な事業を展開していく。

 


mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: