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枚葉印刷機の新鋭機「DIAMOND300」を投入

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 三菱重工業は、稼働率のアップに徹底してこだわった新型枚葉印刷機「DIAMOND300」を開発、9月から市場投入する。従来マシン(New DAIYAシリーズ)を7年ぶりにフルモデルチェンジした新鋭機で、“高品質と安定性”で定評がある当社マシンの優れた基本性能を継承しつつも、採用する材質レベルからデザインを一新、生産性と操作性の大幅な向上を実現した。

新型枚葉印刷機「DIAMOND300」
 具体的には、①新開発の全色同時全自動版交換装置を業界で初めて導入し、色数に関係なく約1分の高精度版装着を実現(印刷準備時間の短縮)、②シリンダ部に無給油ベアリングを採用するなどして、年間で従来比70時間超の給油時間を短縮(メンテナンス時間の短縮)、③油飛び、紙不揃え、ダブリなど様々な印刷障害を排除する新技術を機械全域にわたって採用(印刷障害ロスの排除)-するなど80以上のアプローチを通じて、停止時間の短縮とそれによる稼働率アップをトコトン追求した。

 医療機器などに多用される超可塑性亜鉛合金(SPZ)を業界で初めて採用するなど、素材の選択から設計を考えているのもDIAMOND300のポイント。SPZは高いデザイン自由度とメタルの耐久性を併せ持つ素材であり、柔らかでスタイリッシュなフォルムを創り出すだけでなく、電磁波や不快なノイズのシールド性にも優れ、作業者や周辺の電子機器にやさしい職場環境をつくり出す。また、操作面をフラットにし、誤動作の要因となる接触や引っ掛かりを排除して、操作性を大きく高めている。

 枚葉印刷機が得意としている、ポスターや商品カタログなどの分野は近年、印刷部数の多い領域では輪転印刷機と、また、少ない領域では電子印刷との熾烈な価格競争を強いられている。そのため、枚葉機本来の付加価値である高い印刷品質が欠かせないものとなっているが、当社は、更なる高品質・短納期を実現したDIAMOND300をこの分野の中核製品と位置づけ、多色刷り、高細線、コーティングなどの高級印刷やパッケージング分野へ積極的な営業を展開して、初年度約400台、600億円超の売上げを目指していく。

 なお、本機は、9月21日から27日までの7日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催されるIGAS2007(International Graphic Arts Show)に出品、実演展示する。

※菊全判=A4サイズ8枚分の紙の大きさ(939mm×636mm)。

 


Tags: 産業機械,アジア,I&Iドメイン
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