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インドに小型ディーゼルエンジンの製造・販売会社を設立
現地のVTTL社と合弁で

発行 第 4609号
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 三菱重工業は、インドの耕運機・トラクターメーカーであるVTTL社(V.S.T.Tillers Tractors Ltd.)と共同で、小型ディーゼルエンジンの製造・販売会社「MHI-VST DIESEL ENGINES PRIVATE LIMITED」を設立することで合意した。好調な経済成長を背景に、携帯電話の中継基地向けや電力不足対応の発電セットの需要が急増するなど、小型エンジン市場が急拡大している同国へ本格的に参入し、メインプレイヤーとしての基盤を築くのが狙い。ノックダウン方式で本年12月から生産を開始し、順次、現地調達率を拡大していく。立ち上がり当初の年間生産能力は約3万台。

 合弁新社MHI-VST DIESEL ENGINESは、当社からの技術供与を受け、排気量0.64~1.76リットル(出力4.7~36.8kW)の高性能ディーゼルエンジンの生産・販売・サービスを手掛ける。初号機の完成は本年12月。「MITSUBISHI」ブランドでインドおよび周辺国への販売を計画している。
 資本金は約11億円。出資比率は当社90%、VTTL社10%。VTTL社の所在地のあるカルナータカ州の州都バンガロールから南西約150kmに位置する古都マイソールに本社を構え、本年11月竣工予定で新規の生産工場を建設する。従業員数は当面約60人、3年後145人体制を目指す。

 合弁パートナーのVTTL社は、長年にわたり当社と資本・技術提携関係にある。当社が技術供与した旧型の小型エンジンを製造する一方、エンジン主要部品を加工・販売しており、エンジンの製造についても技術的に十分なスキルとノウハウを持つ。設立は1967年。従業員数約500人。

 インドの小型エンジン(50馬力=約36.8kW以下)市場は現在年間50万台規模。同市場には完成輸入品はほとんどなく、現地エンジン大手2社が市場の過半を占める状況となっている。合弁新社は、同国ではほとんど見られない、軽量・コンパクトな高出力エンジン(3,000rpm仕様)を携えて、今後、急拡大が予想されるこの市場へ挑戦する。

 


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