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エジプトのカイロ発電会社から蒸気タービン発電設備を受注

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 三菱重工業は、豊田通商と共同で、エジプトのカイロ発電会社(Cairo Electricity Production Company:CEPC)から蒸気タービン発電設備2基を受注し、29日、契約を締結した。CEPCがカイロ近郊に所有するカイロ・ウエスト(Cairo West)天然ガス/重油焚き火力発電所の増設向けで、首都域の旺盛な電力需要に応えることになる。運転開始はそれぞれ2010年7月と10月の予定。

 今回増設する火力発電設備の総出力は70万kW。35万kWの蒸気タービンおよび発電機各2基のほか、ボイラー、補機などで構成される。このうち、蒸気タービンの製作・据付けと取りまとめを当社長崎造船所が担当、発電機は三菱電機が供給する。ボイラー、電気品および土木工事他は、同国の政府系コンサルタントPGESCo(Power Generation Engineering & Service Company)が取りまとめる。

 CEPCはエジプト電力公社(Egyptian Electricity Holding Company:EEHC)傘下の政府系発電会社で、カイロ地域の電力供給を担う。当社は同社から2002年にもカイロ・ノース(Cairo North)ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備向けガスタービン設備を受注しているほか、同じくEEHC傘下の西部デルタ発電会社(West Delta Electricity Production Company:WDEPC)からも2003年にヌバリア(Nubaria)GTCC発電所向け蒸気タービン設備を受注した実績を持つ。今回の成約は、これら実績が高く評価されたことによる。

 経済改革を実施中のエジブトは、2000年代初頭の景気低迷を脱出し、実質GDP(国内総生産)伸び率が6.9%(2005/2006年度)を記録するなど、確実な経済回復軌道を歩んでいる。それに伴い、増加する電力需要に対応するための発電プラントの建設が数多く計画されているが、当社は今回の受注を弾みとして、蒸気タービン設備やガスタービン設備をはじめとする同国の発電所建設商談に一層積極的にアプローチしていく。

 


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