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面取装置付ドライカットホブ盤GE15Aを発売
狭間口シェービング盤FEN30Aも投入 ともに加工ラインの大幅な短縮を実現

発行 第 4617号
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 三菱重工業は、当社歯車機械のベストセラー機であるドライカットホブ盤GE15Aのオプションとして、機内に搭載する面取装置を開発、8日、発売した。面取装置を付加したGE15Aは、高精度なホブ加工とその後の面取作業を1台でこなす複合マシンとなり、これまで欠かすことができなかった独立した面取工程を不要として、加工ラインの大幅なコンパクト化を実現する。

 当社は同時に、シェービング盤(FE30A)の狭間口タイプ「FEN30A」も新たに投入、面取装置付GE15Aとライン化することで、ライン全長を約2m(標準例において約27%)短縮することができる(当社従来比)。

 ドライカットホブ盤GE15Aは精度の高い歯車の“歯”を加工するマシン。この工程の後には、ホブ加工で生じたバリを取り去って一つひとつ歯端面の角部を面取りする工程が必要であり、これまで独立した面取盤で対応してきた。しかしそのため、大きなフロアスペースを要し、省スペース化の障害となっていた。
 新開発の面取装置は、この面取工程を母機であるホブ盤の一部に取り込むことで、この難問を解消した。

 面取装置付きGE15Aは、面取機能を取り込みながら、コンパクトなマシンとして仕上がっているのが特徴。ホブ盤には、ワーク交換を自動化する装置(リングローダ)が組み込まれているが、この装置の旋回割り出し位置を面取ステーションとすることで、マシンの小型化を実現した。
 また、面取工程とホブ工程を同時進行できるようにして、生産性の維持・アップをはかっているのもポイント。さらには、面取工程で発生する切粉を、ホブ盤内の切粉排出コンベヤーでまとめて処理し、新たな切粉処理を不要としている。

 シェービング盤は、面取工程後の歯面を滑らかに仕上げるマシン。今回投入するFEN30Aは、既存のFE30Aの優れた基本性能を維持しつつ、機械間口寸法を23%短縮した※。面取装置付GE15Aと組み合わせることで、ホブ盤-面取盤-シェービング盤と3台必要であった従来の歯車加工ラインを2台に集約、ライン全長を大幅に短縮することができる。

 歯車機械市場は現在、自動車、二輪車およびトランスミッションメーカーなどの旺盛な設備投資を背景に活況を呈しているが、当社は今後も、製品とサービスの両面でユーザーの要望にきめ細かく応えつつ、積極的な営業を展開していく。

※ これまでのFE30Aの機械間口寸法2,200mmに対し、FEN30Aは1,700mmとなっている。
面取装置付き完全ドライカットホブ盤GE15Aの主な仕様
項 目 GE15A
面取ステーション
ワーク最大径 mm

 150
加工最大モジュール 4
全体
床面積(間口×奥行) mm

1,760×2,850
総使用電力量 kVA
31(標準)
機械質量 kg
7,400

狭間口シェービング盤FEN30Aの主な仕様
項 目 FEN30A
ワーク最大径 mm
 310
加工最大モジュール 8
加工最大歯幅 mm
100
センター間最大距離 mm
150

加工方法

プランジ、アンダパス
コンベンショナル、ダイヤゴナル
床面積(間口×奥行) mm
1,700×2,950
総使用電力 kVA
27(標準)
機械質量 kg
6,500



Tags: 産業機械,アジア,I&Iドメイン
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