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エジプトの西部デルタ発電会社、中部デルタ発電会社からM701Fガスタービン計4基を受注

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 三菱重工業は、豊田通商と共同で、エジプトの西部デルタ発電会社(West Delta Electricity Production Company:WDEPC)および中部デルタ発電会社(Middle Delta Electricity Production Company:MDEPC)からM701Fガスタービン各2基 計4基を受注し、契約を締結した。両社がそれぞれ新設するガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備向けで、堅調な経済発展を背景に増え続ける同国の電力需要に応えることとなる。運転開始はともに2009年7月の予定。

 今回のGTCC発電設備は、同国第2の都市アレキサンドリアから西30kmに位置するシディクリル(Sidi Krir)発電所と、東60kmに位置するエル・アトフ(El Atf)の旧発電所跡地に建設される。出力は各75万kWで、それぞれ26万5,000kWのガスタービン2基のほか、蒸気タービン、発電機、排熱回収ボイラーなどで構成される。

 このうち、ガスタービンおよび補機の供給・据付けと取り纏めを当社高砂製作所が担当、発電機を三菱電機が供給する。蒸気タービン、排熱回収ボイラーおよび土木工事他は、同国の政府系コンサルタントPGESCo(Power Generation Engineering & Service Company)が取り纏める。

 WDEPCおよびMDEPCはエジプト電力公社(Egyptian Electricity Holding Company:EEHC)傘下の政府系発電会社で、ともにナイル川下流のデルタ地域の電力供給を担う。当社はWDEPCから2003年にもヌバリア(Nubaria)GTCC発電設備向け蒸気タービン2基を受注しているほか、同じくEEHC傘下のカイロ発電会社(Cairo Electricity Production Company:CEPC)からも2002年にカイロ・ノース(Cairo North)GTCC発電設備向けガスタービン2基を、また、この7月末にカイロ・ウエスト(Cairo West)天然ガス/重油焚き火力発電所向け蒸気タービン2基を受注した実績を持つ。今回の成約は、これら実績が高く評価されたことによる。

 経済改革を実施中のエジブトは、2000年代初頭の景気低迷を脱出し、実質GDP(国内総生産)伸び率が6.9%(2005/2006年度)を記録するなど、確実な経済回復軌道を歩んでいる。それに伴い、増加する電力需要に対応するため発電プラントの建設が数多く計画されているが、当社は今回の受注を弾みとして、GTCC発電設備をはじめとする同国の発電所建設商談に一層積極的にアプローチしていく。

 


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