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ガスタービン・蒸気タービン事業で協業

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 三菱重工業は、ロシア有数の投資会社であるレノヴァグループ(Renova Group)およびその傘下の発電設備メーカーであるウラルタービン(ZAO Ural Turbine Works:UTZ)と、ガスタービン・蒸気タービン事業で協業していくことで合意し、契約を締結した。

 具体的には、レノヴァグループの中核企業であるウラルタービンに対し、当社が大型ガスタービンと蒸気タービンの製造技術を供与する。また、ウラルタービンおよび、現地の蒸気タービンメインテナンス・サービス会社であるTES社(Teploenergoservice-EK Corporation)とロシア国内に3社合弁の新会社を設立し、ガスタービン・蒸気タービンのアフターサービス事業に乗り出す。さらに将来的には、排熱回収ボイラーをはじめとする他の発電技術についても技術供与することを検討していく。当社はこれらを通じて、今後、急速な成長が見込まれるロシア電力設備市場へ参入していく。

 ロシアは、原油価格の高騰に後押しされながら、8年連続の成長が続くなど、好調な経済状態が続いており、それに伴い、電力不足が深刻化しつつある。発電設備の建設が15年以上も停滞していたことによるもので、そのため同国では、老朽化した設備の更新も含め、今後5年間で6,000万kW以上の大規模な発電設備の建設が計画されている。今回の協業合意は、今後予想されるこの発電設備市場の急拡大に照準を合わせたもの。

 レノヴァグループは、金属、石油、機械、鉱業、化学、建設、発電、住宅・公共事業や金融などに幅広く投資を行っており、今後大きな需要が期待される大型発電設備製造事業へも進出を目論んでいる。
レノヴァグループを親会社とするウラルタービンは、ロシアを代表する蒸気タービンメーカーで、旧ソ連時代から熱併給タービンで多くの実績を持つ。

 今回の提携は、大型のガスタービンや蒸気タービン分野への進出を目指すレノヴァグループおよびウラルタービンと、経済回復著しいロシア市場に足掛かりが欲しい当社の思いが一致したことによる。

 両社の協議は昨年以来、継続してきたが、最終的には、当社の技術力と発電設備製造に関する総合力が評価されて合意するに至った。今後は、両社の協業を軸に、膨らむ同国大型発電設備市場へ積極的にアプローチしていく。

 


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三菱重工グループについて

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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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