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中国三門原子力発電所2基向けタービン発電設備を受注

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 三菱重工業は、中国の三門核電公司(Sanmen Nuclear Power Co., Ltd.)から、浙江省三門に2基新設される三門原子力発電所向けタービン発電機パッケージを受注、28日、北京の人民大会堂で契約に調印した。ハルビン動力設備有限公司(Harbin Power Equipment Co., Ltd.)と共同で応札していたもので、米国ウェスティングハウス(WH)が同発電所向けに納入を予定しているAP1000型原子炉の二次系発電設備として設置される。

原子力タービン
 今回、二次系発電設備を受注した三門原子力発電所は、電気出力120万kWで、東シナ海に面した猫頭山半島に建設され、2013年および2014年から運転を開始する計画。
 受注した設備は、120万kW原子力タービンおよび発電機各2基のほか、復水器、ポンプなどの周辺機器で構成される。

 このうち、120万kW原子力タービンは、最新鋭の54インチ級翼を採用した大型の高性能・高効率機種で、その中核であるタービンローターをはじめとするタービン本体の設計・製作を当社高砂製作所が担当。発電機は三菱電機が供給する。また、ハルビン動力設備有限公司はタービン車室や、配管類および付帯設備などを手掛ける。取扱商社は三菱商事。

 三門核電公司は、中国核工業集団公司(CNNC)が株式の51%を所有するCNNCの子会社で、三門原子力発電所の建設・運営主体。また、当社のコンソーシアム・パートナーとなったハルビン動力設備有限公司は、火力発電設備の中国三大製造グループの一つとして知られ、ボイラー、タービン、発電機の製造などで多くの実績を持つ。

 当社はこれまで海外向けとして、メキシコ・ラグナベルデおよび台湾第四の各原子力発電所向けに新設プラント用原子力タービン発電機をそれぞれ2基納入した実績を持つほか、スペイン・バンデロスおよびスロベニア・クルスコの各原子力発電所向けにも取替用タービンローターをそれぞれ1基納入している。
 今回の入札は、世界の有力原子力機器メーカーとの競合となったが、これらに打ち勝っての受注は、これら当社の実績に加え、技術力、顧客からの要求事項への適応力、中国パートナーとの協業に向けた取り組みなどが高く評価されたことによる。

 今回の商談は、これまでの受注規模を上回るだけでなく、今後一層の活況が予想される中国原子力新設プラント市場への本格参入を果たすものとして大きな意義をもつ。当社は今回の成約を弾みに、急成長する同国市場への営業を一層積極的に展開していく。

 


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