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クリーン開発メカニズム(CDM)を活用した排出権獲得

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 三菱重工業は、中国の電力会社である寧夏発電集団有限責任公司と、クリーン開発メカニズム(CDM)を活用した温室効果ガス(CO2)排出権購入契約を締結した。寧夏発電集団が建設・運営するウインドファームから得られる排出権を購入するもので、購入予定量は2008~2012年の5年間で約33万トン。

 今回獲得した排出権の対象となるのは、寧夏回族自治区呉忠市に建設中の太陽山ウインドファーム第1期プロジェクト。中国の金風社製の定格出力750kW風力発電設備60基で構成される風力発電所で、総発電出力は4万5,000kW。稼動開始は2008年5月の予定。

 寧夏発電集団は、2003年6月設立の中堅電力会社。同国内陸部の寧夏回族自治区銀川市に本拠を構え、火力発電140万kWを保有するほか、風力発電もすでに約11万kWを擁している。同社は当社風力発電設備の技術供与先でもあり、同社が計画している第2期プロジェクトでは、当社製風力発電設備のベストセラー機である定格出力1,000kWの「MWT-1000A」の導入を検討している。当社はこの第2期プロジェクトについても、CDMを活用した排出権の獲得を目指していく。

 CDMは、京都議定書(2005年2月発効)に盛り込まれた排出権を作り出す京都メカニズムの一つであり、先進国が途上国で温室効果ガス削減事業へ投資し、削減分を目標達成に利用できる制度。当社はブルガリアで進めている風力発電への投資事業でも、京都メカニズムの一つである“共同実施(JI)”を活用して、排出権を創出する手続きを進めている。

 当社は、わが国のCO2削減目標の達成に協力するため、1990年度比6%減のCO2削減を自主目標として掲げており、燃料転換や節電、省エネ機器の導入などを全社を挙げて推進中。事業所の省エネや合理化などの自助努力に排出権を購入することも加えて、地球温暖化防止に全力で取り組んでいく。

 


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