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通算100基目となる原子力発電用蒸気発生器を納入
北海道電力(株)泊発電所3号機向け

発行 第 4640号
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 三菱重工業は、製作累計100基目となる原子力発電用蒸気発生器(SG)を当社神戸造船所から、建設中の北海道電力(株)泊発電所3号機向けに出荷、現地に搬入した。1970年に国産第一号である初号機を納入して以降、38年間にわたり、国内すべての加圧水型(PWR)原子力発電プラントはもちろん、海外プラント向けにも数多くの取替用SGの受注・納入実績を重ねての達成となった。

 SGはPWRプラントの中核的な機器で、原子炉で発生させた熱を一次冷却系(原子炉系)から二次冷却系(タービン系)に伝え、タービン駆動用の蒸気を発生させる重要な役割を持つ。国内向けの標準機種で全高約21m、胴部の外径が最大約5m、重量約330tに達し、内部に逆U字形をした外径約20mm、長さ約20mの伝熱管が約3,400本挿入された構造を持つ。  PWRを構成する機器のなかでも、とくに高い安全性と信頼性が求められるうえ、300tを超える大型の構造物ながら、100分の1mm単位での加工精度が要求されるなど、非常に高い設計・製造技術力も要求され、国内では原子力発電の黎明期から現在に至るまで、一貫してPWRプラントを手掛けてきた当社のみが製造している。

 当社は新規のPWRプラント向けSGの製造・納入のみにとどまらず、国内の既設プラント向けに29基の取替用SGを製作・納入。さらに、その技術・品質は海外でも高く評価され、1995年から現在までに、北米・欧州向けを中心に22基の取替用SGを受注・納入しており、国内外のPWRプラントの長寿命化や、さらなる安全性・経済性の向上に貢献している。

 当社は今後も、PWRプラントの基本計画から設計・製作・検査・据付・試運転、アフターサービスまでを総合的に担う世界有数の原子力プラントメーカーとして、これまで培ってきた技術力や豊富な実績を活かし、国内外で積極的な事業展開を行っていく。

 


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