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天然ガス焚きGTCC 3系列をフルターンキー契約で受注

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 三菱重工業は、オランダのヌオン社(NUON N.V.)から、出力約130 万kWのヌオン マグナム(Nuon Magnum)発電所向け天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備をフルターンキー契約で受注した。当社がNUON社からGTCCを受注するのは、1997年納入のアイモント(IJmond)高炉ガス焚きGTCCに続き今回が2度目で、運転開始は2011年の予定。

 今回の受注発電設備は、1系列43万kWの天然ガス焚きGTCC 3系列。同社がオランダ最北部のフローニンゲン州エームスハーヘンに設置を計画しているもので、将来は石油・ガスに比べ価格が安く、安定している石炭を主燃料とする大規模な石炭ガス化複合発電(IGCC)への変更も検討される見通し。

 各系列は、M701F型ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機、補機などで構成される。当社はこのうち、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラーなどを供給するほか、土建・据付けから試運転までを担当。発電機は三菱電機が供給する。取扱商社は三菱商事。

 ヌオン社は、オランダを代表する公営エネルギー企業。同国の複数の州政府と地方自治体が所有する公益法人で、出力400万kW以上の発電設備を所有し、オランダを中心に、ベルギー、ドイツでも電力事業とガス・熱供給事業を行っている。当社が納入したオランダのアイモント高炉ガス焚きGTCCも保有資産の一つで、信頼性の高い運転を行っている。

 GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用とCO2の排出削減が可能で、省エネルギーだけでなく、環境保全にも大きく貢献する。

 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信用を獲得しているが、これからも、今回の受注を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ天然ガス焚きGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。

 


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