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石橋製作所と合弁で、風車用増速機の製造・販売会社を設立

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 三菱重工業は、歯車増減速機メーカーの株式会社 石橋製作所(社長:石橋克彦氏、福岡県直方市)と合弁で、風力発電設備用増速機※1の製造・販売会社を設立する。活況を呈している風車市場の旺盛な需要に対応するのが狙いで、新会社は本年4月に立ち上げ、新工場を建設して、2010年から生産を開始する計画。

左から、600kW、1,000kW、2,400kW 風車用の増速機
 新会社は、福岡県直方市の石橋製作所本工場隣接地に新工場を建設、当社の大型戦略機である定格出力2,400kW風力発電設備(MWT92/2.4、MWT95/2.4)向け増速機を生産、全機を当社へ納入する。資本金は1億円。

 石橋製作所は、高精度な産業用歯車増減速機および風車用増速機の製造・販売会社。1999年から、当社と風車用増速機の共同開発を実施、現在では年間約120万kW規模の増速機生産能力を持って、当社の風力発電設備事業の一翼を支えている。具体的には、定格出力600kW、1,000kWおよび2,400kWの風力発電設備用増速機を当社に納入、その累計納入台数は2006年度に2,000台を突破している。

 2,400kW風力発電設備は、大型風力発電機市場を対象とした当社の戦略機種。クラス最大のロータ径(92、95m)、最長の45m級翼の採用による低風速域での高効率な発電、強風を受け流す独自技術(Smart Yaw)などが高く評価され、現在の当社の生産能力を大幅に超える引き合いが、米国などから相次いでいる。

 そのため当社は2007年に、風力発電設備の生産拠点である長崎造船所および横浜製作所を整備・増強、また、北米向けブレード(翼)の製造拠点であるVienTek社メキシコ工場の設備も拡張して、年間生産能力を120万kW規模まで拡大している。
 当社は今後も、技術開発、生産能力拡充の両面で、高い成長を続ける風力発電機市場のニーズに的確に応えていく。

※1 風力発電設備用増速機 =風車頭頂部のナセル(風車本体)を構成するキーコンポーネ
                    ントの一つで、ブレード(翼)の回転力を発電機に伝える際に、
                    適切な回転数へ変換させる役割を担う。

 


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