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製紙機械事業をメッツォグループに譲渡

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 三菱重工業は、製紙機械事業をメッツォペーパー(Metso Paper, Inc.、本社:フィンランド)とその日本法人であるメッツォペーパージャパン(Metso Paper Japan)株式会社に譲渡することで合意した。譲渡日は、関係機関の承認等を前提に3月31日を予定。

 当社の製紙機械は、紙料調成機械、抄紙機械、仕上機械、パルプ機械など。1951年に市場参入して以降、業界ニーズに応えつつ、高速かつ高品質の多様な機械設備・機器、エンジニアリングを提供し続けてきた。しかし、経営の選択と集中を進めるなかで、パルプ製造設備・製紙機械の世界的企業であるメッツォペーパーおよびメッツォペーパージャパンに事業を譲渡することにした。

 メッツォペーパーは、Valmet、Rauma両社の紙パルプ機械事業を継承したパルプ製造・製紙機械のフルスコープ・サプライヤーで、世界28ヵ国に生産拠点を持つほか、24のセールスユニットと40以上のサービスセンターを運営する。
 当社は、旧ベロイト社の「製紙機械に関する特許および知的所有権(IP)」をメッツォペーパーと共同保有している関係にあることに加えて、同社・同グループが多数の生産・サービス拠点を持つこと、また、当社の既存納入機に対する高いアフターサービス能力を有していることなどから、譲渡先として最適だと判断した。一方のメッツォグループは、今回の譲り受けにより、当社既存納入機のアフターサービス対応などによる事業拡大をはかっていく。

 譲渡の対象となるのは、アフターサービスを含む当社製紙機械事業のすべて。具体的には、設備、図面などの技術資料、関連の知的財産権など。ただし、仕掛りの製品・工事は、保証期間満了まで当社が所掌する。また、従業員の転籍は伴わず、紙・印刷機械事業部内で再配置を行う予定。

譲渡先の概要
メッツォペーパー(Metso Paper, Inc.)
 (1)主な事業内容   パルプ製造・製紙機械、パネルボードおよびティッシュ製造機械、
               製紙会社向けを中心とした発電設備(ボイラー等)および環境関
               連機器の製造、販売、サービス
 (2)設立年月日     1999年6月8日
 (3)本社所在地     フィンランド ヘルシンキ市
 (4)資本金        6,500万ユーロ
 (5)代表者        社長 バーテル・ランゲンシェルド氏
 (6)従業員数      約11,700名

メッツォペーパージャパン(Metso Paper Japan)株式会社
 (1)主な事業内容   日本における抄紙機、仕上機械、パルプ設備、苛性化設備、制御
               システムのエンジニアリングおよびサービス
 (2)設立年月日     2003年9月18日
 (3)本社所在地     東京都港区芝公園2-4-1
 (4)資本金        4億8,000万円
 (5)代表者        代表取締役社長 三浦 博氏
 (6)従業員数      約80名

 


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