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新キャタピラー三菱の出資比率を見直し  米国キャタピラー社と合意

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 三菱重工業は26日、米国キャタピラー社(本社:イリノイ州ペオリア市、CEO:James W.Owens)および新キャタピラー三菱株式会社(SCM、本社:東京都世田谷区、社長:平野 昭一)と、SCMの出資比率(当社50%、キャタピラー社50%)を見直すことで合意した。事業の選択と集中を進めたい当社と、建設機械事業のグローバル展開を強化したいキャタピラー社、それに自らが主体となってアジア市場へ進出したいSCMの三社の思いが一致したもので、今後も、強固な事業関係を堅持しながら、ともに事業拡大に取り組んでいく。

 具体的には、2008年度上期までに当社が保有するSCM株式の50%(SCMの発行済株式総数の25%)をSCMに譲渡する。その結果、SCMの株主構成は、キャタピラー社67%、当社33%となる。譲渡額は500億円。また、5年後を目途に、当社の保有する残りのSCM株式についてもSCMが買い取るオプションが付与されている。

 当社は、今回の出資比率変更によりSCMへの出資比率を引き下げる一方で、より当社の強みを発揮でき、かつ、高い成長が見込めるコア事業への経営資源集中をさらに推し進め、当社企業価値の向上を目指していく方針。

 現在、当社とキャタピラー社は、三菱、キャタピラーの両ブランドのフォークリフト販売で堅固な協業関係にあるが、今回の出資比率見直し後も、この良好な関係を維持していく。また、油圧ショベル向けをはじめとする建設機械搭載用エンジンについても、引き続き当社がキャタピラー社およびSCMに供給していくことで合意した。

 SCMは1963年11月、当社とキャタピラー社との折半出資によりキャタピラー三菱株式会社として設立され、キャタピラー社の技術援助によるブルドーザー、ホイールローダーの製造と国内向け販売事業を展開、1987年に当社の油圧ショベル事業の移管を受け、商号を現在の新キャタピラー三菱に変更した。その後、2001年には当社の建設機械事業の大部分(小型建設機械、クローラキャリア、アーティキュレートダンプなど)が移管され、現在に至っている。今回の見直しにより、商域の限定を解かれ、キャタピラー社のアジア建設機械事業を担う、ますます重要な戦略拠点となっていくことが期待される。

 

 (新キャタピラー三菱の概要)

1.商号

新キャタピラー三菱株式会社

2.主な事業内容

油圧ショベル、ホイールローダー、ブルドーザー等の製造、販売

3.設立年月日

1963年11月4日

4.代表者

取締役社長 平野 昭一

5.本社所在地 

東京都世田谷区用賀四丁目10番1号

6.資本金および株主

231億円 三菱重工とキャタピラー・インターナショナル・インベストメンツ・コーペラティ・

ユー・エー社の50:50の出資

7.連結従業員数

5,989名(2007年12月末日現在)

8.連結売上高

4,109億円(2006年度)

 


Tags: 物流・運搬,アジア,I&Iドメイン
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