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大型機械組立工場が竣工
コンプレッサ、製鉄機械、ゴム・タイヤ機械の需要増に対応

発行 第 4914号
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 三菱重工業が、機械事業部観音工場(旧広島製作所、広島市西区)内に建設していた大型機械組立工場が竣工し、19日、本格的な生産を開始した。コンプレッサ、製鉄機械およびゴム・タイヤ機械の大型部品の加工・組立能力を増強するための工場で、国内外の需要増に対応するのが狙い。これにより、年間生産能力はコンプレッサ、製鉄機械ともに約20%アップし、ゴム・タイヤ機械は大型機への対応能力が大幅に向上する。現地では同日、これを記念して竣工式が開催された。

 今回竣工した新工場は、それぞれの製品に特化した大型機械品専用の加工・組立エリアを新設したもので、当社工作機械事業部製の大型複合加工機などを導入。コンプレッサについては、加工・組立から試運転まで一貫した生産ラインを構築して、急増する超大型エチレンプラント向けコンプレッサやガス田向けコンプレッサ・モジュールの生産能力増強をはかった。また、製鉄機械については、圧延・厚板ハウジングの組立エリアを増設して、組立能力を強化。さらにゴム・タイヤ機械については、超大型加硫機の加工・組立機能の充実をはかっている。建屋面積は7,921m2。最大クレーン吊り能力は500トン。

 コンプレッサ、製鉄機械については、これまでも加工・組立棟を共用して生産してきたが、それぞれの需要が増加する中で、両製品同時に操業を拡大するには手狭となっていた。今回の新工場は、それぞれ専用の加工・組立エリアを整備することでこれらのネックを解消したもので、各製品の大型部品の内製力を強化するなどして事業基盤の拡充をはかっている。

 コンプレッサ、製鉄機械、ゴム・タイヤ機械の需要は、一昨年の金融危機以降、一部に減速傾向が見られるものの、中長期的にはいずれも拡大していく見通し。当社は、今回の大型機械組立工場の竣工を機に、これら伸長する国内外の需要に向け、一層積極的に事業を展開していく。

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