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豪州 南オーストラリア州のグリーン水素・アンモニア事業開発に参画 エンジニアリング協業、水素ガスタービンや水素コンプレッサの供給で地元産業の脱炭素化に貢献、将来日本などへの輸出も目指す

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三菱重工業はこのほど、豪州で再生可能エネルギー由来電力によるグリーン水素・アンモニア事業開発を行う事業会社Hydrogen Utility(H2U)社のホールディング会社である「H2U Investments」へ出資し、同社の事業検討に参画することで合意しました。

南オーストラリア州は風力、太陽光の資源に恵まれており、さまざまな再生可能エネルギーを発電エネルギーミックスへ統合するべく、注力しています。この豊富な再生可能エネルギーを活用し、同州のエネルギーソリューションの一環としてグリーン水素・アンモニアの生産に取り組み、鉱業、農業分野などの地域の脱炭素化に貢献します。さらに、将来グリーン水素・アンモニアを日本などへ輸出する足掛かりをつくり、産業の脱炭素化への貢献を目指します。

同社は、最初のプロジェクトとして、同州南西部のエアー半島において、洋上風力や太陽光といった再生可能エネルギー由来電力を活用した水電解による水素製造プラントと、そこで生成した水素を活用したアンモニア製造プラントの建設、および水素ガスタービンの実証をするプロジェクトを計画しており、2022年末のグリーン水素・アンモニア生産開始を見込んでいます。当社は、設計仕様検討の段階から検討に参画し、水素ガスタービンや水素コンプレッサなどの主要機器供給も視野に入れ、このプロジェクトを推進します。また、事業検討の中で、CO2低減のためにインフラを共用するなど近隣の産業とのシナジー効果もあわせて検討します。

2015年のパリ協定を経て、温室効果ガスの排出量ネットゼロを目指す脱炭素化に向けた取り組みが世界各地で進むなか、製造および燃焼の過程でともにCO2を排出しないグリーン水素と、グリーン水素から生成されるグリーンアンモニアは、次世代のクリーンエネルギーとして注目されています。

豪州の連邦政府、南オーストラリア州政府および他の州政府も、同地域における再生可能エネルギー事業に大きな期待を寄せています。当社は、2018年10月にニューサウスウェールズ州政府との間で、西シドニー地域の総合開発計画におけるエネルギーマネジメントなどのソリューション提案についてMOU(了解覚書)に調印しており、今回の出資および南オーストラリア州でのグリーン水素・アンモニア事業の検討参画により、新エネルギーを活用した豪州の産業発展に一層貢献することとなります。

三菱重工グループは、水素製造、水素発電など水素サプライチェーン全体に関する多くの知見と優れた技術力を活用し、新たなビジネスモデルを創出することで直面する社会課題を解決し、脱炭素社会の実現に貢献していきます。


Tags: 脱炭素,グリーン水素,グリーンアンモニア
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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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