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◆ 将来の豪州国内電力需給ひっ迫に対応する電源として、2023年に運転開始へ
◆ 再生可能エネルギー由来電源急増への調整力拡充も狙い、CO2削減へ水素混焼も視野に
三菱重工業は、豪州の電力会社スノーウィー・ハイドロ社(Snowy Hydro Limited)が同国南東部のニューサウスウェールズ州で進めるガス焚き火力発電所建設計画「Hunter Power Project」向けに、M701F形ガスタービン2基を中核とする発電設備を受注しました。
新設する発電所の電力供給能力は66万kW級で、2023年の商業運転開始を予定しています。CO2排出削減の観点から、プラントとして将来的には15%(体積比による混合比率)の水素混焼も検討されています。
同発電所は、豪州の最大都市シドニーから北方約120kmのハンター・バレー(Hunter Valley)に位置しています。近く、国内既存の大型石炭焚き火力発電所が稼働を終えることに対応して、クリーンな代替電力の確保ならびに再生可能エネルギー由来電源急増への調整力拡充を目的にプロジェクトが進められているものです。
当社は、豪州の現地法人を通じて、日本国内からM701F形ガスタービン、発電機、関連補機などを供給します。ガスタービン2基は、当社の高砂製作所(兵庫県高砂市)で製作し、発電機は三菱電機株式会社製を採用します。
今回の契約に際し、現地窓口である三菱パワー・オーストラリア(Mitsubishi Power Australia Pty. Ltd.)のCEOである西山 次郎は次のように述べています。「当社のM701F形ガスタービンは、世界最高効率かつ99%以上の高い信頼性を誇り、世界各地で多くの納入実績があります。当社のガスタービンが、再生可能エネルギーの増加にあわせ、豪州の電力安定供給に貢献できることを大変喜ばしく思います。また、M701F形ガスタービンは水素と天然ガスの混焼による発電が可能で、水素30%までの混焼に対応できるほか、CO2排出ゼロを達成する水素専焼に向けても技術開発が進められています」。
三菱重工は、高効率で環境に優しいガスタービンによる火力発電設備の普及に力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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