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◆ 高砂製作所から全3基の出荷が完了
◆ UAE最大240万kWの発電容量、2023年にプラント全体での商業運転開始を予定
三菱重工業はこのほど、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ首長国(Emirate of Fujairah)向けに受注していた主力ガスタービンJ形シリーズの最新機種であるJAC(J-series Air-Cooled)形の出荷を、当社高砂製作所(兵庫県高砂市)から行いました。アブダビの国営エネルギー会社Abu Dhabi National Energy Company(TAQA)、アブダビの政府系ファンドMubadala Investment Company、丸紅株式会社、および北陸電力株式会社が出資するSPC(Fujairah Power Company F3 LLC)が所有・運営、韓国三星物産が建設を行う、天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電プラントの中核設備となるもので、昨年受注した3基の1号機から3号機まですべての出荷が完了しました。
今回出荷したJAC形ガスタービンは、UAEの首都アブダビから北東方向約300kmにあるフジャイラの臨海部キドファ(Qidfa)地区に建設される発電所向けのものです。同発電所は、UAEにおけるガス焚きGTCC発電プラントとして過去最大の出力となる240万kWの発電容量を有し、プラント全体での商業運転開始は2023年を予定しています。当社は、同発電所の建設プロジェクトにおいて、中核機器であるガスタービン3基のほかに、補機および付属設備も供給。技術者を派遣して商業運転まで支援するとともに、長期メンテナンス契約(LTSA)に基づき、発電設備の保守および補修等を実施します。
今回の出荷を受け、三菱パワーMENA(Middle East & North Africa)支店長兼EMEA地区のGTCC事業を統括するカリッド・サレム(Khalid Salem)は次のように述べています。「当社の強みは、信頼性が高く革新的で環境に優しいエネルギーソリューションを、お客様に提供することです。地域の電力供給の急速な変化に対してもサポートできるよう、バリューチェーン全体でより緊密に連携する体制が整いました。本プロジェクトは中東において、最新鋭JAC形での初受注事例です。世界最高レベルの発電効率を誇るガスタービンの供給を通じて、環境負荷の抑制と電力の安定供給の両立を目指すUAE政府の期待に応え、同国の持続的な経済成長にも貢献できることを嬉しく思います」。
三菱重工は、高効率で環境に優しいGTCC発電設備の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していきます。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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