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三菱重工、商業宇宙分野のリーディングカンパニー・米国シエラスペース社とMOUを締結 世界初の商用宇宙ステーション「オービタル・リーフ」の開発で協業

三菱重工業株式会社
Sierra Space Corporation
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◆ ISS退役後の有人低軌道利用への参画を視野に、「オービタル・リーフ」開発の幅広い技術分野における実現性を検討
◆ 三菱重工がこれまで培った宇宙関連システムの多様な技術・経験を生かし、宇宙商業市場の拡大を加速

「オービタル・リーフ」完成予想図(2035年)(提供:シエラスペース社)

「オービタル・リーフ」完成予想図(2035年)(提供:シエラスペース社)

三菱重工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下、三菱重工)ならびに商業宇宙分野におけるリーディングカンパニーであるシエラスペース社(Sierra Space Corporation、本社:米国コロラド州)は、米国の民間企業などによる開発・所有・運用を目指す地球低軌道の商用宇宙ステーション「オービタル・リーフ(Orbital Reef)」の開発に関する覚書(MOU)を締結しました。地上約400kmの有人実験施設として運用されている国際宇宙ステーション(ISS)退役後の有人低軌道利用への参画を視野に、両社の知見を生かした幅広い技術分野での実現性検討を実施します。

三菱重工は、ISSの日本モジュール「きぼう」の建設、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の開発・製造・運用、宇宙空間でのライフサイエンス実験装置開発に携わる民間企業として中心的な役割を担っています。特に、日本の基幹ロケット「H-IIB」によって打ち上げられた「こうのとり」によるISSへの物資補給では、計9回のミッションを全て成功し高い信頼性を示しました。またライフサイエンス実験に関しては、人工重力発生装置と個別飼育可能なケージを「きぼう」に供給し、これまで計5回のミッションでマウスの全数生存帰還を連続で達成しています。

シエラスペース社は、宇宙輸送機「Dream Chaser」や、低軌道におけるインフラである商用宇宙ステーション構築に関する技術開発を通じて、商業宇宙市場の拡大を目指しています。地球低軌道の経済圏が形成されつつある中、同社は基盤となるインフラ開発を進めることで宇宙産業の拡大に貢献しており、世界中のさまざまなステークホルダーにとって宇宙をより身近なものとし、宇宙における新たな文明の構築と地球でのより豊かな暮らしの創造を望んでいます。

今回のMOU締結に関して、三菱重工宇宙事業部長の西ヶ谷 知栄は次のように抱負を述べています。「このたび、シエラスペース社をはじめとする米国企業が開発を進めるオービタル・リーフに対し、当社がこれまで蓄積してきた技術ならびに経験を評価いただいたことを大変嬉しく思います。今後、どういった技術、製品、サービスで多様なお客様にどのような貢献が可能か、シエラスペース社と具体的な協業を進めていきます。また、ISSの開発・運用に係る日本の実績を評価いただいていると理解しており、JAXAや他日本企業とも連携を取りながら、できることを幅広く考えシエラスペース社と協業を図っていきたいと思います」。

また、シエラスペース社のCEOであるTom Vice(トム・バイス)は次のように述べています。「シエラスペース社は地球上のより豊かな暮らしの実現に向け、宇宙でのプラットフォーム建設を進めています。今回、三菱重工と長期的な協力関係を築けたことは大変光栄であり、三菱重工の豊富な技術的知見を生かし、オービタル・リーフと次世代の宇宙輸送の確立に継続的に取り組んで参ります」。

三菱重工とシエラスペース社は、長年にわたりISSプログラムを通して蓄積してきた三菱重工の技術・知見を「オービタル・リーフ」開発に活用するべく協業を続けていきます。


Tags: 宇宙開発
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三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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