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防衛省向け3,900トン型護衛艦「くまの」の引渡式を実施 三菱重工マリタイムシステムズ設立後、初の艦艇引渡し

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防衛省向け3,900トン型護衛艦「くまの」

3,900トン型護衛艦「くまの」

三菱重工グループの三菱重工マリタイムシステムズ株式会社(本社:岡山県玉野市、以下、三菱重工マリタイムシステムズ)は22日、防衛省向け護衛艦「くまの」の引渡式を玉野本社工場にて実施しました。三井E&S造船株式会社の艦艇・官公庁船事業を承継する新事業会社として2021年10月1日に発足した三菱重工マリタイムシステムズにとって、護衛艦の引渡しを行うのは初となります。

式典には、鬼木 誠防衛副大臣、山村 浩海上幕僚長、鈴木 敦夫防衛装備庁長官をはじめとする防衛省関係者が多数列席。三菱重工グループから、三菱重工の阿部 直彦常務執行役員防衛・宇宙セグメント長ならびに三菱重工マリタイムシステムズの調枝 和則社長らが出席しました。

同艦は、平成30年度に防衛省から発注を受けた海上自衛隊の3,900トン型護衛艦「もがみ」型の2番艦です。海上自衛隊の護衛艦は「天象、気象、山岳、河川、地方の名」を取って命名されることから、艦名は近畿地方を流れる一級河川「熊野川」が由来となっています。従来の護衛艦と比べてコンパクト化した船体に、これまで掃海艦艇が担っていた最新式の機雷探知破壊システムを備えるほか、レーダーで検知されにくいステルス性能も有しています。これにより、平時の警戒監視に加え、有事における対潜戦、対空戦、対水上戦といった多様な任務への活用が可能となります。

■「くまの」の主要目・工程

<主要目>

全長 133.0m
全幅 16.3m
深さ 9.0m
速力 30ノット以上
主機関 ガスタービン 1基、ディーゼル 2基
主要兵装 62口径5インチ砲 1基、SeaRAM 1式、SSM装置 2式、対潜システム 1式、対機雷戦システム 1式

<工程>

起工 2019年(令和元年)10月30日
進水 2020年(令和2年)11月19日
引渡し 2022年(令和4年) 3月22日

三菱重工グループは、陸・海・空にまたがる防衛装備品事業を一元的に運営し、技術的シナジーを発揮する中で、機能・性能ならびにコストパフォーマンスに優れた最新鋭の艦艇を開発・設計・建造し、就役後の維持整備にも積極的に対応しています。今後もトータルシップインテグレーターとして、省人化や無人化、サイバーセキュリティ、ライフサイクルコストの低減といった顧客の抱える課題に応え、従来の枠組みにとらわれない新しい護衛艦の開発に注力していきます。

引渡式写真1
引渡式写真2
引渡式写真3

■護衛艦「くまの」引渡式・自衛艦旗授与式の様子


Tags: 命名・進水式,引渡式,護衛艦
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長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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